第十話 鎌宮香里生徒会長
新キャラ×2(一名は名前だけ)登場!
僕は校長室で初めて一人の生徒と遭遇する。赤い髪を長く伸ばした長身の女子生徒はこちらを凝視して校長さんに言い放つ。
「ここにコスプレした女の子がいるんですが・・・・」
・・・・・ボクノジンセイオワリマシタ。
「えっとー、その子転入生。しかも男の子。」
「はぁぁぁぁっ!?」
女子生徒が奇声を上げる。
そこまでリアクション大きくなくても・・・・・
「あっとーーー、桜木。とりあえず自己紹介しろ。はやくっ!」
僕はそこで異変に気づく。女子生徒の粒子が暴走して火属性魔法が乱立。校長室の温度が急に上がっていく。
「はい!桜木碧ですっ!これでも高2で男子ですっ。」
「私の常識がっっっっ!」
「ええぃ。こうなったら!」
自己紹介によってさらに魔法が乱立する。まぁそれもそうだろう。目の前で銀髪で身長がとてつもなく低い美少女が高校二年生でしかも男子となれば。さすがに見兼ねた校長さんが水属性魔法を女子生徒の魔法に重ねがけして鎮火し、女子生徒を落ち着かせる。女子生徒が落ち着きを取り戻したのは十分後のことである。ちなみにその間僕は自分のことを「これでも」と言ってしまったことに自己嫌悪していた。
「私は三年A組で生徒会長の鎌宮 香里(かまみや かおり)です。先程は取り乱してしまってすいませんでした。桜木碧さん。」
と彼女は落ち着きを取り戻して挨拶をする。ちなみにこの学校ではクラス分けを魔法の強さで分けている。単純にG組からA組にあがるにつれて強さもあがる。一学期の前半と二学期の後半と三学期の後半にある全学年魔法闘技会の順位が大幅に影響される。まぁ受けないのもあるんだが・・・。
「ところで桜木さんはZ組ですか?」
「どうしてそれを?」
「寮で噂になってましたよ。『転入生が来た』と。」
昨日の騒ぎを思い出して納得がいく。話題は変わるがZ組について話しておこう。Z組は魔法闘技会の順位に影響されない。固有魔法の使い手だからだ。固有魔法はその個人だけが使えるので専用魔法とも呼ばれる。ただし固有魔法が使えるからと言って基本属性の「光」「闇」「火」「水」「風」「土」「雷」が使えないわけではない。むしろ基本属性との複合魔法の方が優れていることが多い。
「ところで鎌宮生徒会長。桜木に校内を案内してやってくれんか。」
「わかりました。校長先生。」
部屋を出る前に校長さんの固有魔法『影』の『隠れ蓑』によって僕の姿は鎌宮生徒会長意外に見えなくなる。そして校内の案内が始まった。
「ところで鎌宮生徒会長」
「なんですか?」
「僕の出席番号は36番なのですが、部屋番号は35番なんです。おかしくありませんか?」
「あぁ、無頼 霧也(むらい きりや)君です。」
「無頼 霧也?」
「はい、彼はテレポートの固有魔法を持っていて二年Z組に所属していますがどこから通っているかも分からず、今どこにいるのかすら分からずかなりのサボり魔です。たぶん今日もいませんね。」
そんな会話をしながら僕達は廊下を歩いていた。
無頼霧也は謎が多い人です。




