ざまぁ?何言ってんの?確かにお前、元パーティーメンバーに追放された後で強くなった。それは良いんだが、お前は別に俺よりは弱いぞ。
「付与師サム!お前をパーティーから追放する。」「そんな、まって下さい!」…あ~、これがいわゆるパーティー追放か。まさか、見ることになるなんて思わなかったな。「貴方が、役立ってるところ見たことない。はっきり言って足手まといよ。」「悪いが、もう全員で決めたことなんだ。だから_」『?俺呼ばれた覚えないけど…』「「「…」」」『もうふて寝するわ。(-_-)zzz』「…寝やがったこいつ、まあ良い。とにかくほとんど賛成してくれたんだ。悪いが出てってくれ。」「…後悔しても知りませんよ。」「誰が後悔するかよ。」
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…いや、お前ら彼いなくなったら相当力下がるよ?改めて、俺はレンこのパーティーで魔法剣士をしている。一応Sランクパーティーのリーダー…を押しつけられてる。実力はあるが他の奴らがリーダーシップを取っているのであんまり動かない。後は狩人のシュタルク、賢者のヒイロ、戦士のタカ、そして、付与師のサムだった。一応サムがいなくなると、俺以外は実力がCランク程に落ちてしまう。別に俺は元々ソロでSランクだったのを強引に引っ張り込まれたので出来れば止めたいがリーダーにはなりたくなかった。
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「レン!非常事態だ。」『…何』「ドラゴンだ!史上最大級の」俺は跳ね起きた。『距離は?』「南東10㎞」『俺が行く』「一人じゃ無理だ。俺達も…」『今のままでは、足手纏い。俺だけでいく。』
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~サムSIDE~
やっとだ、やっとの思いでここまで来た。あいつらにパーティーを追い出されて1年、また王都にもどってきた。生まれ変わってからここまで長かった。ここで、あいつらが手間取ってる敵を俺が一撃で屠って見返してやる!さあ…『夜空二耀ク流星ヨ 』?なんだこれ?って、隕石!?
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『夜空二輝ク流星ヨ 世界ノ始マリ終ワリ ソコニ輝ク星ノ雨 メテオレイン』俺は禁忌魔術の小っ恥ずかしくて長ったらしい詠唱を終えるとメテオレインと呼ばれた大量の隕石を落とす魔術を使いドラゴンに大打撃を与えた。『さて、後は魔術を使うまでもないか。』ドスドスドスッ!鱗が剥がれた部位に連続して突きを叩き込んだ。ドラゴンは全身から血を吹き出して倒れた。『よし、帰って寝よ。』俺はドラゴンの死体を次元魔術で仕舞うとギルドに向かって歩き始めた。「おい待て!」何故か声をかけられ振り返ると懐かしい顔がいた。『サム!久し振りだな。』「な~にが、久し振りだな。だ!お前。まあ良い、今となっては追放されたことに感謝しているんだ。」『…どMか?』「違う!追放された後、俺の能力は覚醒してお前らより強くなったんだ。戻ってこいとか言われても遅いぞ!」『いや、別に?』「は?いや、お前ら俺のバフが無きゃ何も出来ない無能のはず…」『忘れてると思うが、俺はソロでSランクだったのを強引にパーティーに加入させられていたんだ。バフ抜きでも別に変わらねぇよ。後、追加メンバーの力も凄かったな。破戒巫女…だったかな、神への信仰心が力になる役職とかで教会みたいに純潔とか関係なく力を発揮するようだった。』「だとしても、あいつらはバフ抜きだとかなりパワーダウンするはずだ!」『シンプルに鍛えた。』「……は?」『俺と、破戒巫女の超スパルタで一応Aランク最強まで叩き上げたから、破戒巫女のバフ込みだと以前より強くなった。』「…」『まあ、いいココであったのも何かの縁だ飲みにでも行こう。』「そうだ!俺はまだ負けちゃいない!」『何だ?』「女だ!お前ら男女関係一切ないだろ!」『そうでもないぞ。』「…ヽ(゜ロ゜;)ノ」『まず、タカはギルドの受付嬢と結婚した。』「えっ、あの人と…サヨナラハツコイ」『何か言ったか?』「いや、何も。」『次にシュタルクとヒイロが結婚した。何でもお前が抜ける前から付き合ってたらしい。』「まて、ヒイロはエルフだろ!人間と交わるのは禁忌の筈だ!」『それは、俺が仲人をするっていったら軽くエルフ達法を変えてくれた。』「!?」『最後に俺は、破戒巫女と付き合ってる。あいつは、戦場では鬼巫女と呼ばれるくらい恐れられているけど家ではデレデレなんだ。』「……」『まぁ、取りあえず飲みに行こうか、お前の話も聞かせてくれよ。』