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第56.5石

 立花、如月さん、タイヨウちゃん、ごめんな。


 でも俺はもう、止まれないんだ。


 人を傷つけるこの力を、悲しみしか生まないこの力を許せなかった。


 こんなものさえ無ければ。何度こう思ったか分からない。


 でも、漸く、叶うんだ。


 あの男が、叶えてやると言った。


 俺達は同志だと、皆想いは同じだと。


 特に古文書(アーカイブ)への怨恨が強いラグナルさんは、特別俺に優しくしてくれた。


 グランも、変な奴だけど良い奴だ。


 こんな若僧にも、分け隔てなく接してくれる。



 俺達は同志だ。


 この世界に、革命を。

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