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ステータスと事実

《不知火煉耶》 レンヤ・シラヌイ 男 16歳 人間

魔力 750

スキル 体術Lv6 立体駆動 身体強化Lv2 下位剣術Lv2 中位鑑定Lv2 索敵Lv3 隠密Lv4 下位調合Lv1 心眼Lv1


《山田秀次》 シュウジ・ ヤマダ 男 17歳 人間

魔力 320

スキル 下位鑑定Lv8 下位看破Lv3 身体強化Lv1 交渉術3


《西園寺瑠璃》 ルリ・サイオンジ 女 16歳 人間

魔力 540

スキル 体術Lv3 身体強化Lv1 下位弓術Lv1


《森崎舞》マイ・モリサキ 女 17歳 人間

魔力 280

スキル 立体駆動 身体強化Lv1 投擲Lv2


《皇悠姫》 ユキ・スメラギ 女 17歳 人間

魔力 1030

スキル 装飾Lv2 裁縫Lv3 小細工Lv3


一般成人の平均魔力は30


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ステータスの存在に気がついた煉耶達5人。


「おいお前ら、ステータスの内容を人に言ったりするなよ」


「えっ、なんでよ煉耶?」


「このステータスは今の状況では最重要な個人情報と言っていい。ここが異世界だというのならなおさらだ。」


「まあそうだよな。これは今俺達が持ってる能力だ。他の奴らと協力するようなことがあるかもしれんが、言わない方が自分が有利というかまずい状況にはなんねぇよな」


「とりあえず、これからどうしましょう?」


「そうだな…周りに散乱してるカバンの中に自分のがあるか探そう」


「じゃあ探しに行こうぜ」


秀次がそう言いカバンの方向へ歩きだした。それに釣られてみんなも歩きだした。歩いていると


(ん?今なんか変な感じが……気のせいか?)


各々がカバンをあさり自分のカバンを探しだし元いた位置に戻り集まった。


「あの、さっきカバンを取りに行った時途中に変な感じがしなかった?なんというか、こう、何かをくぐった?というか通った感じがしなかった?」


「おっ瑠璃ちゃんも感じた?いや~また俺だけかと思ったぜ」


「何?あんたもなの?私あったわよ」


「はい、私も感じました」


「やっぱりか、俺も感じたよ」


「ちょっとあんた達。そこ見にいきましょうよ。シュウと煉耶ならまた何か見えるかもしれないわよ」


「まっ、何か分かるかもしんねぇし行ってみようぜ」


そう言って秀次と舞を先頭に先程カバンのあった方向へ歩いていく。そしてそれぞれが違和感を感じるとこに立ってみると


「まっすぐ1列になったわね。それでシュウ、煉耶何か見えた?」


「いや俺には何も見えない」


「俺にも何も見えねぇな」


「どこまで続いているのか行ってみない?」


瑠璃の意見に賛成して秀次が先頭で違和感の中を進んでいった。煉耶と秀次は周りに注意しながら着々と歩んでく。歩き始めて20分たった頃


「やっと終わったわ。結構長かったわね。」


「そうだね。ぐるっと1周回ったみたいだから大体…直径1㎞位の円になってたんだね」


「そうですね。それで煉耶君、秀次君何か分かりましたか?」


「俺には何も。秀はどうなんだ」


「ふっふっふー!俺には見えたぜ。あれはな魔物避けの結界だそうだ。つまりここには魔物がいるらしいぜ」


「いや魔物避けも気になるけど、なんで今回は煉耶には見えてないのよ」


「さあな。おいシュウ、お前鑑定のスキルLvなんぼなんだ?」


「おっもしかして煉耶より高い感じ?よく聞けよ。俺は下位鑑定Lv8だ!」


「そうか……残念だったな俺は中位鑑定Lv2だ。ということは他にないのか?そういう系のスキル」


「ん~あ、あるわ。下位看破Lv3が。てか煉耶よりLv低いのかよ。煉耶にはないのか?看破」


「ああ俺は持ってない。瑠璃達は持ってないのか?」


「ないよ」 「ないわ」 「ありません」


「ということは結界は看破がないと見えないのか。それよりもここには魔物がいて、そして何かが結界を張ったらしいな。魔物避けの結界の中には入ってこないだろうから結界の外にはまだ出るな」


「まだ?ということはいつかは出るの?それに何かがって?」


「えっ!出るんですか?」


「そりゃそうだろ。何かってのはまあ何かが張ったんだろ。今考えてもしょうがないと思うぜ。それに飯が弁当しかないぜ。それに水もない。なら探しに行かなきゃ衰弱死まっしぐらだぜ」


瑠璃達は秀次の言葉によって事実を知らされ。雰囲気が暗くなり空気がどんよりと落ちていく。みんなが結界の外について考え込んでいる。魔物というからには強いし、殺される危険性もあるのだろう。やはり死の事実は恐怖であり、考えたくないことだった。

そんな空気の打開へ1歩踏みだしたのは煉耶と舞だった。



「なによ。スキルからして私達にも戦う力がつく可能性は充分にあるじゃない!暗くなっても仕方ないわよ!」


「そうだ。それをしなければ死ぬんだ。始めはスキルの確認からして、もし運が良ければ近くに来た魔物に結界の内側から石を投げてもいいじゃないか。やり方は数あるんだ。それを選んでいけばいい」


「まぁそうだよな~。やるしかないんだからやらなきゃだよな~」


「私も怖いけどやってるよ」


「すみませんけど私はやっばり恐いです。始めは見てるだけにしたいです。今はとても出来ません」


「まぁそうだよな。しかたないよ悠姫ちゃん。後はクラスの奴がどうするかだけど……何人か以外はまだ無理っぽいな。やっばり悠姫ちゃんの反応が普通だな。俺達だけでもやってみようぜ」


クラスの大半は沈んだままだ。逆に少し浮かれているように見えるのは煉耶のクラスのいわゆるオタクという連中だけだった。煉耶達はこれからの行動を話しあっていく。







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