第6話 掃除・洗濯・ごみ捨て だけど洗濯物は干せない そんなとき・・・・
昨晩は星のトンネルや雲海の上も何も通らず、そのまま朝。アンナはすでに起き
「あなたぁ朝よぉ時間よぉ」
と昨夜の夫婦コントの桜木純子の調子で言う
「あんだやぁ遅刻すんべぇがぁ」
と寝ぼけた俺が加村しんのトーンで言うと、照明が暗くなりピンスポットに照らされたアンナが女座りで斜め横下を向き、頬に手を当てながら
「あぁぁあたしってだめな女ねぇ。あなたの妻でいる資格はないわぁぁぁ。実家に帰らせてもらいます」
「あぁそうしてくれ!お義母さんによろしくな」
と俺。
するとアンナが
「あたしのこと嫌いになった?」
とうつむき加減、顔がまじで悲しそうなんだけど・・・
「そんなことないから、まじで」
ちょっと焦った俺、そして上目遣いでアンナが
「愛してるって言ってねぇお・ね・が・い♡」
と言うから
「愛してるよ」
「ほんとう?」
「あぁ」
なんか照明と音楽が明るくなったようで
「アンナァ幸せ♡」
ようやくおはようのチュー
もちろんこれは昨夜のコントの再現。
どうやらアンナは加村しんと桜木純子の夫婦コントにハマったようだ。
「お義母さんによろしくな」
のところで、荷物をまとめて出ようとしたのには焦ったけど、戻りながらニヤッとしていたのは・・・
こうして今日の朝は始まった。
今朝もアンナはパン耳牛乳の朝食の支度。俺はふとんを片付け、ゴミ拾い。
例によって二人揃って合掌して
「いただきま~す」
今日は少し寒いけど、冬の晴れ間が広がってなんかすがすがしい。
そこで俺アンナに
「ねぇアンナ洗濯できる?」
と聞くと
「できるよ。私ウチで暇なときやってた」
「じゃぁやろう」
ということで、洗濯タイムになった。
ソックスを洗濯袋に入れ、ランドリーバスケットに他のものを入れ玄関先の洗濯機にポン、だけど下着も一緒だから恥ずかしい。
ちなみにあの女の洗濯物は入れなかった。余計汚れる気がしたから。
アンナは洗剤や柔軟剤の使い方や量も心得ているようだ。スタートボタンを押してもう一度部屋へ。
今度は俺がゴミを拾って集めると、アンナが
「お掃除もできるよ、一緒にやるよ」
と言うので、ほうきで掃いてちりとりに集める。その間俺は動かせるものは動かす。ウチはたいして物がないから、すぐ片付く。
そして大きなゴミ特に母親の下着とかをまた拾って袋へ入れる。そこをアンナがまたほうきで掃く。
しばらくして洗濯機から終了音が鳴ったので、玄関を開けると、段ボール箱が3つほど。
だけど俺達には大きすぎて部屋へ運べない。とりあえず置いておこう。
部屋に戻って台所のゴミを集め他のゴミとまとめて、玄関前に置く。
ゴミと言えばあの女が買ってきた服とかバッグなんかも捨てたかったけど、後で役に立ちそうだと思い取っておく。
一息ついてお茶の代わりにアンナがコーヒー牛乳を入れてくれたので、それを飲む。
が大事な事案が残っていた。洗濯物を干そうにも俺達じゃ竿竹に手が届かない。コインランドリーはパン工場の手前にあるけど、ランドリーバスケットが大きすぎて運びきれない。
一服でほっとひと息から、困ったため息が出た瞬間、呼び鈴が鳴った。
俺とアンナで出迎えると・・・・




