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いつものこと
「ちょっとどいてもらえるかな?」
仕事終わりのイライラの自分の最大限の優しい笑顔で声を掛けた。
今度はこちらを見ようともしない
それどころか自転車のカゴから水筒を取り出し飲み始めた
自分の子供なら鉄拳制裁を与えているが、
他人の子という事で踏みとどまった
ゆっくり喉を潤した後、水筒をカゴにしまいやっと自転車を車が通れる程度(1メーターほど)ずらした
イライラはピークに達していたが、自分でも不思議なほど冷静に軽く手を挙げありがとうとサインをして自宅に駐車した
車を停めた後、先程の集団に声を掛けてみることにした。