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忘れられた魔女のはなし  作者: 淀瀬
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 家に着くとお母さんが夕食を作ってくれていた。

 「さて、そろそろ寝ようかな。」と無味な独り言をつぶやきつつ、横になる。さて明日は謎の重労働になりそうだし早く寝よう、そう思えば思うほど眠れなくなっていく、僕はこの時間が好きだ。極上の孤独、そんな感じ。そういえばいやに毬臼が軽市のアイデア(突飛な)に反対しなかったのは意外だった。まあ、あいつの琴線に触れて面白がっているのかもしれないが、もしそうだとしても、土曜日を使うならもっと面白そうなことはあるはずだ、そういうやつなのだ。

 例えば、面白そうだと歩いて隣の県まで行ったり、次の日足が痛いとぼやいていたが、お菓子を作ったり図書館に行って地元の文献をずっとあさってたり。多趣味の渋滞を起こしている。

そこから僕は一つの結論を導き出した、「毬臼は笑理に弱みでも握られてでもいるのだろう」と、僕は考えるのは嫌いじゃない。それが功を奏したなと、満足感を感じた。

 じゃあその弱みって何だろうか、可能性は無限に思いつくがまあ情報が足りないな。と考えたとこで僕は眠りに落ちた。

 「おはよう、けーたろう、」「いやだれだよって!」駅前最初に来たのは俺だった、次に毬臼が来てわけの分からないいじりをしてきた。「まあ、いいじゃなか、それにしてもなんも持ってこないとはね」「財布は持ってきた、それ以上は知らん、」「と言っても虫取りだよ、いやツチノコ探しか。」

 「うーん、ここになければないですね。」と返してやった、おそらく最高のスマイルで。

そもそも、毬臼が持ってるような虫かごなど家にはないな。「まあ、見つけたら言ってくれれば僕が捕まえにいくよ。」「手柄の横取りだな」ははは、と二人で笑った。

 少しすると、時間ぴったりに力家が小走りできた。「やあ、おはよーう」「おはよう」と僕と毬臼が同じタイミングで言った。「おはよう、皆早いっすね。」「と言っても言い出しやがったやつがまだだがな。」とすこし毒ずいたが「まあ、あいつが時間どうりに来たことがなかったでしょう。」「それもそうだな」直してほしいことだがそんなことを言う義理もないが。「そういう人ですよね。」と力家も同調する。

「いや1分くらい良くない?ケチ臭い男どもね。」と軽市が飛び込んできた。「おっ、意外に早かったね、電車まで10分あるのにね。ギリギリに来るとおもったよ。」「そんなことしないよー」と毬臼の軽口で機嫌を直してくれたみたいでよかった。

「全員そろったんで行きましょうか」「そうねー、行きましょうね」

と部長らしいことをているので載せておくことにした。

「さて、今日はツチノコを探しに行きつつ標本を作りましょうね」

「じゃあ、そろそろ電車くるし、ホーム行こうよ」と軽市をせかしつつ、僕たちはホームに歩き出した。

 数分後、ガタゴトと3両編成の電車がやってきて乗り込んだ。

土曜日のではあるがちらほらと客がいる中席が空いていたので良かった。雑談を挟みつつ目的の駅に着いた。

ありがとうございます

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