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時代の移り変わりに翻弄される人々の短編シリーズ

ラスト・ガラケー

携帯電話が普及し始めた頃、


今では『ガラケー』などと呼ばれるようになった、


いわゆる『折り曲げ式』と呼ばれる携帯電話が、当初は携帯電話の主流だった。


初期の頃は本当に通話だけだった携帯電話に、やがてメール機能や、携帯カメラで写真を撮影できる機能、さらには携帯でゲームをやったり、動画を視聴できたりするなどの、今では当たり前のようになっている多くの機能が追加されていき、やがて高性能になっていった。


この先も、そんな時代が続いていくものと、思っていた。


しかし、そこに現れたのが、スマートフォン、つまり、スマホだった。


スマホは現れるやいなや、瞬く間に普及し、短期間でスマホの普及率は、過半数を越えていった。


それに対して、従来型の携帯電話は、いつしか、『ガラケー』などと言われるようになっていった。


『スマートフォン』に対して、『フィーチャーフォン』とも呼ばれるようにもなったが、特に若い世代、女子高生などはもはや、8割9割がスマホを持ち、多くの時間をスマホの時間に費やしているという。


このままではいずれ、『ガラケー』は絶滅していくだろうと。


しかしながら、それでも根強く、『ガラケー』を使用している人たちもいるようだ。


スマホは料金が高い、使い方がわからない、覚える気もしない、

トラブルに巻き込まれて高額料金とか請求されたらどうしよう、

今までもガラケーを使ってきたから今まで通りでかまわない、

使い慣れている方がいい、使い慣れないと使い方がわからなかったりして不安、

いちいち機種変更で取り換える時の手続きとかが面倒だ、だから今のやつが壊れるまで使い続ける、などといった理由があるようだ。


が、しかし、ガラケー用のサイトが終了していったり、ガラケーの生産中止か?などといった報道がされたりするなど、時とともに置かれた状況は厳しくなっているようだ。


そうしてガラケーが減っていき、ついには最後の一台になった時、


もしかしたら自分がその最後の一台を使用し続けているかもしれないと思った時、何を思うか。


大手携帯会社も、ガラケー新機種投入か、それとも生産終了か、ということで、判断を迷うかもしれない。


それでも、本当に、いつかガラケーが完全に新機種も投入されず、生産中止になったら、最後の一台、『ラスト・ガラケー』となった時に、何を思うか。


そういえば、見た目はガラケー、中身はスマホという『ガラホ』などという呼び名の機種も出てきたりしたが…。


また、中高年層の機械オンチの人たち中心だとは思うが、本当に、ただ通話だけ、通話とメール以外の余計な機能はつかないような『簡単ケータイ』なども、今なお使用され続けているとか。


けど、そういうのとかも、いったいこれからどうなっちゃうの?といった感じだなと…。



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― 新着の感想 ―
[良い点] よーくわかります。私もガラケーをずっと使ってますが、機械オンチの私はガラケーでさえ使い始めの頃、あんなに苦労したのに、スマホとなると怖くて仕方ありません。 しかし、対応しないサイトも増え…
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