7/44
間章1
「おい、お前ら早くしやがれ」
『はい』
高校生くらいの少年にたくさんの女性がしたがっている。
「ったく、お前ら壊されてえのか?」
『めっそうもありません』
「それなら気合いいれてやりやがれ」
『はい』
「おぼっちゃま」
部屋に執事が入ってくる。
「どうした?」
「いえ、もう一人の参加者と思える人間を見つけました」
「なんだと!! 本当か!?」
「まことにございます」
「そうかそうか。で、今すぐ行くのか?」
「いえ、まだ、開始の合図はありませぬ」
「そうか、まだか、なら、こっちはゆっくりと戦力を整えるだけだな」
「そうでございますね」
「さて、またやるか」
壊れたモノの前に少年が立つ。
「オラ、さっさと出てきやがれ!」
モノが黒く輝く。その輝きが収まったときそこには人が居た。
「さあ~て聞こうかお前のゴシュジンサマは誰でしょう?」
「あなた様でございます」
モノが言う。
「はっはっは~、はははははは!!! あ~、楽しくってしかたねえ。早くやりてえな~」
狂気が渦巻く。