第二十六話 寄り道、川遊び
お待たせしました!
PC復旧後、執筆意欲増加により、予定変更で更新です!
音のする方へ進むと、雄大な滝を持った川があった。夏の暑さは厳しいがここだけ、温度が低く感じる。水は澄んでいて川底がよく見える。魚もいるようだ。ここでキャンプも出来るんじゃなかろうか。川辺は砂利が敷き詰められているから、ちょっと離れたほうがいいと思うけど。
「いいところだな」
「…………綺麗」
「おお、綺麗じゃねえか。そこらへんの木とか燃やしてキャンプファイヤーやろうぜ」
エミが炎を出す。
「こらこら、やめい」
「そうですよ。せっかくの自然が台無しです」
キクがエミをたしなめる。しぶしぶエミが炎をしまう。まったく、ここで山火事なんて起こされてたまるか。
「お兄ちゃんー!」
シルに呼ばれたのでそちらを見ると、シルが川に飛び込んでいた。
「つめたーい!」
何か言おうかと思ったが、楽しそうだからやめた。邪魔するのは野暮だろう。そういう自分も入りたいのだが、さて、この格好だどこに人の目があるかわからない以上、うかつなことはしないほうがいいだろう。裸足になって足くらいはつけよう。
そう思い、裸足になり川に足をつける。ひんやりとした水が心地よい。
「ナイス!」
変態が水の中に居た。どこで用意したのか酸素ボンベまで用意して。
「死ね」
秘技を使い酸素ボンベを全て抜いた。変態は沈んでいった。
ふう、これで静かになった。さあ、楽しもう。
「って、冷たっ!!」
何!? 何でこんな冷たいの!? 足を抜いて周りを見る。その理由がわかりました。
「桃香何をやってるんだ――っ!?」
トウカが水につかっていた。それだけ。外見的にはそれだけだが、僕には見えている。トウカの周囲が凍っていることを。能力使って水を冷たくしている。そして、裸でした。思いっきり顔を背けたから首が痛い。
「暑い」
いや、暑いからって能力使って冷やすなよ。入ってるだけで十分だよ。十分冷たいよ。それに裸でやるなよ。いや、水着とか買ってやってないけど、それでも裸はないって。僕男ですよ?
「透なら、別に構わない」
いや、トウカが構わなくても僕が構うのですよ。
「シルも!!」
「こらこら、行けませんよ。人前そう、裸になっては」
服を脱ぎそうになったシルをキクが止める。
おお、キクよくやった。本当にキクは常識がわかってる。他の奴も見習って欲しいと周りを見回した。うん、それが良くなかった。
「ぶはあ!! ええええ、エミ!!! おおおお、お前は何をやってんだ!!!」
「何って水浴び」
うん、わかってるよ。それはわかってるよ。僕が聞きたいのは何で裸なんだよってことだよ。なんだよ
今回は裸祭りなのか。作者は何を考えてるんだよ。何も考えてない? ふざけるなよ。何か考えておけよ。ただ、裸出したらアクセス数稼げるとか思ってるんじゃなかろうな。なに? 思ってない? じゃあ、何でだよ。…………ふざけるなよ!! なんで僕を困らせるつもりだけで、こんなことすんなよ。
「あの透さん? どうかしたんですか?」
「は!? い、いやなんでもない」
いかんいかん、なんかよくわからん電波(仮)を受信していた。まずい変人になるところだったぞ。気をしっかり持たなければ。このまま作者の術中にはまってなるものか。
その後、何とかガソリンを補充し再び、目的地に向かって、車を走らせた。