プロローグ
この小説は物をすぐ捨てる現代社会の人々に物申す小説です。
嘘です
神様がいたとして神様はきっとこの小さな世界に物を作りすぎてしまったのだろう。世界には物が溢れすぎている。それを良いとも悪いとも言わないけれど物にとってはそうも言えない。今の物が溢れた世の中にはいくらでも変わりはある。まだ使えるのに新しいのが欲しいから捨てる。いらないから捨てる。必要ないから捨てる。人間達の勝手な都合で物は捨てられる。
僕の名前は望月透。平凡をそのまま人の形にしたような人間だと自負している。二点を除いて。それは物持ちがいいこと。それだけは他の人間とは一線を画す。もう一つは物集めだ。まだ使えるのに捨てられている物を見るとどうしても拾いたくなること。
なんでこんな話をしたのかと言うとこれらのせいで僕が体験した不思議な出来事を語るためだ。いや、体験したと言うよりは今も現在進行形で続いているこの出来事を。
荒唐無稽、奇々怪々。そんな言葉で表すのがぴったりなまるで夢のような出来事。語り尽くせば日が暮れるけれど語ろう。誰にも語りたくなくて、誰かに語りたいそんな出来事を。
これは僕に降りかかったちょっとした奇跡の話。
そして僕と彼女たちの話だ。
どこから話始めようか。やはりあの日、僕がひいきにしている古道具屋古幻堂を訪れた所からにしよう。それなら僕についてもっとわかるだろうから。
じゃあ、始めよう。季節は夏、7月21日。属に夏休みと呼ばれる長期休暇の初日。僕は朝早くから古道具屋古幻堂へと向かっていた…………
次の更新予定は未定。出来次第あげます。
感想をお待ちしてます。
批評は一切受け付けません。メンタルの弱い作者が死にます。