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彼女の本音  作者: 本庄梓
王子様の目覚め
93/110

93

「何言ってるのよ…それより……」

「弥生……親父さんの事、思い出した?」


ジーッと私の目を見て来斗君が言った

あ……また……私の心を…


「よんだの?」

「……詠んだ……でも……俺の記憶の方が先に入って来た……俺、弥生の親父さんの事知ってたんだな…だから本能的に弥生には思い出して欲しくなかったのかも」

「来斗君」

「大丈夫なのか?頭痛くないか?キモチ悪いとか……俺の事なんて後回しで良いのに」


ペタペタと体や頭を触って確かめてる

これが大人の体だったら立派なセクハラだ


「来斗君っ……大丈夫……頭も痛くないし混乱もしてない」

「そうか」

「でも、病院には行こうと思う。ただ記憶は封印しない……今の私ならちゃんと向き合っていけると思うから……それより思い出したんでしょ?自分の事」

「あぁ……」

「じゃあ……」

「行こうと思ったよ、弥生が居る病室に」

「うん」

「でも行けなかった」




行けなかった…?

それってどういう…


「そんな顔するなよ、頭を強く打ったのも思い出したし……記憶も思い出してる」

「じゃあ……」

「なんかさ、スッキリしなくて」

「当たり前でしょ?元に戻ってスッキリするんだよ」

「そりゃそうなんだけど」



「先生、急いで下さい!」

「はい」



売店から楓先生と看護師が早足で通り過ぎて行く

どうしたんだろ?


「千春だ……」

「え?」



千春ちゃん?また容態が悪化したの?


「俺が素直に元に戻れない心残りだよ」

「ちょ……来斗君!」


心残りって……

それって千春ちゃんの傍に居たいって事?

私は来斗君が消えた場所を暫く見つめていた






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