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「……えっと、知り合いですか?」
「…同級生」
嘘は言ってない!
それよりここに来斗君は居るのかな……?
「あぁ、お友達ですか……主任、松浦さんって面会出来ましたっけ?」
居るの!?
「ちょっと待ってて下さいね?」
「はい……」
これって……居るよね?
間違ってたとしても『松浦』って『高校生』は居る
「……弥生ちゃん?」
「はい…………?」
看護師を待ってると後ろから声を掛けられた
「弥生ちゃんなの?」
「一応…弥生ですけど…?」
綺麗な人だなぁ……
誰だろ……でもなんか……似てるかも
「お待たせ……あっ……松浦さん、息子さんにお友達が来てたんですよ……丁度良かった…面会大丈夫ですよ」
「…………」
『どうぞ』と言われて私は女性に着いて行く
「…………」
「…………」
松浦さんって呼ばれてたって事は…来斗君のお母さんだよね?
顔とか来斗君に似てるし
私の事……覚えてるみたいだった…それにしても凄く若い
「…………」
「…………」
凄い聞きたい事あるけどとても聞ける雰囲気じゃない…
「ここよ、どうぞ……入って?」
「はい……」
永遠に続きそうだった沈黙が破られて私は息を吐きながら病室の中に入れて貰った
「来斗君…………」
目の前のベットで眠ってる男の子は体は成長してるけど…直ぐに判った
「10年って長い月日だけど、やっぱり顔は何となく面影があるものね………来斗も弥生ちゃんも」
「…………」
「座ってちょうだい…何か飲み物でも」
「いえ、いいです!大丈夫です」
言葉を返しながらも私は来斗君の顔から目が離せない
綺麗な顔……来斗君が成長したらって想像してたよりもカッコいい
「この写真は……」
ベット横の写真は制服姿の来斗君が笑ってる
「去年の修学旅行の時のね……」
思わず写真を手に取る
沢山の友達と一緒に写ってる写真…この制服って……
『合コンの男子校の生徒』
あの学校!
じゃあ…………眠れる王子様って……!
来斗君の事か!




