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彼女の本音  作者: 本庄梓
小さな恋敵
9/110

9

でも何度聞いても

『同い年くらいだろ?』

と言われるからもう聞かない事にした



「もう少しお前の愚痴聞いててやるよ」

「ありがと」


それに……年齢なんてどうでもいいって思えるくらい来斗君は大人だった

口は生意気で俺様だけど優しい時は優しいし愚痴も文句言わないで聞いてくれる

本当、直ぐに文句が出ちゃう私は見習わないとなぁ…


「弥生」

「ん……っ!」


名前で呼ばれる事にも最初は『さん』付けしなさいって言ってたけど…中身の大人加減に呼び捨ても慣れてしまった

呼ばれて横を向くと少しほつれた髪を耳に掛けてくれる仕草にドキっとする



「髪、口に入っちゃうぞ」

「あ…ありがと…」


何ドキっとしてんのよ私

いくら男の子に免疫無いからって…こんな子供に。

そうなんだよね……子供なんだよね



「なんだよ…そんなに見つめて……あ、惚れ直した?」

「はぁ?あのね……って惚れ直すってなによ…どこまで自意識過剰なんだか」


持ってるジュースを飲み干す


「恥ずかしがってる癖に」

「なっ!」

「早口になってる」

「………」

「恥ずかしいからツンツンしてる癖に」






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