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『あ、お兄ちゃん……弥生ちゃんのお父さんが事故に遭ったって本当?』
『……それって誰からっ!?』
『痛っ……何……』
『誰から聞いた!?』
強く肩を掴まれた事に非難してもお兄ちゃんは問いただした
『さっき看護師さんが話してるの聞こえたの……ねぇ、弥生ちゃんって』
『弥生のせいじゃないからな?弥生は関係ない』
『お兄ちゃん…』
『退院だけどちょっと延びるみたいだ…もう少し病院に居ような?』
『うん……』
「………っ………はぁ……」
長い夢……物語みたいに鮮明に覚えて私は目覚めた
思い出した…私のもう1つの記憶
あの看護師が言ってた『弥生ちゃん』は私だったんだ
私の迎えに来る途中でお父さんは事故に…それでお母さんは来れなかったんだ
「………私のせいで2人も」
「あら、起きてたの?」
「………また…先生?」
「あら、私じゃ不満みたいね…こんなに縁が有るのに…どう?体調は?」
目の前に現れたのはこの前、椅子に凭れてた私を処置室で見てくれてた…カウンセラーの先生
「体調は……」
「……大丈夫?何か有った?」
「私のせいで…2人も事故に」
「……話せるなら話してくれるかな?」
「…………」
私が声を掛けたから…私がその日に退院ようとしたから…
私は目の前の先生に話せる所だけを話した
きっと誰かに聞いて欲しかったのかも知れない
『大丈夫』だって言って欲しかったのかも




