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「…………」
「素直じゃないとモテないのよね……どんなに綺麗でも……別に私が美人とは言ってないわよ?ただやっぱり素直が一番なのよね」
「……そうですよね」
もっと早く素直なってたら…未来は変わってたって思うくらいに
「来斗君……居る?」
婦長さんにお礼を言って病院内で来斗君を小声で呼んで探す
勿論、探すと言っても向こうから現れてくれないと見つからない
小児科以外だと整形外科によく現れてくれるんだけど…今はあそこも近寄り難い私は少し人が少ない地下を歩いてた
ここで来斗君と話したもんね…
「来斗君…出てきて…」
「こんな所で何してんのよ」
「え?」
後ろから掛けられた言葉に振り返る
え……何で………?
「何してんのよ、こんな誰も居ない所で…」
『気味が悪い』と辺りを見渡して言う女の子は千春ちゃんだ
気味が悪いのは……こっちだよ?
何で千春ちゃんが此処に居るの?
「あの……私の事呼んだ?」
「はぁ?弥生しか居ないでしょ?」
「……うん…私と……千春ちゃんだけだよね?」
他は誰も居ない
「残念だけど来斗は居ないわよ、私も暫く探してるんだけど…何処にも居ないのよ」
「探すって……何で千春ちゃん……こんな所に居るの?」
しかも……何も履いてない
「来斗を探してるからよ」
「そうじゃなくてっ……安静にしてなきゃ…駄目でしょ?」
こんな場所に……裸足で…看護師さんは何してるんだろう
今頃探し回ってるよね




