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彼女の本音  作者: 本庄梓
思考回路パニック
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「えぇ、ずっと担当してたのは私だからね…奇跡的に助かったわ…」

「そっか……そうなんだ」


来斗君が生きてる…じゃあ……どうして私は記憶を消してしまったんだろ?

来斗君が生きてるなら悲惨な出来事だけど記憶を消してしまうかな?


「……私が話せるのはこれだけね」

「え?」

「ちゃんと貴女の質問には答えたわよ?『10年前の男の子について』わね」

「来斗君は……今は……」

「今はわからないわ」

「…………」

「助かったけど直ぐに日常生活を始められる状態ではなかった…だけど元々引っ越す予定だったらしいから転院したのよ」

「転院……」

「喜ばせて置いて酷い事を言う様だけど…転院してからどうなったかは……残念だけど知らないのよ」

「え……だって生きてる…って……」

「私は手術は成功して助かったとは言ったけど今も生きてるとは言ってないし…知らないわ」

「…………」


そうだ……婦長さんは『今も生きてる』なんて一言も言ってない

私が手術の成功に舞い上がって…

成功したんだもん……ずっと…もう居ないって思ってたから…簡単に生きてると思っちゃった


「ごめんなさいね?」

「いえ…教えてくれて有り難うございました」

「…気分とか…大丈夫?」


立ち上がろうとする私を婦長さんは支えてくれる


「……私も転院するまでこの病院の小児科に居たんですよね?」

「えぇ」

「やっぱり…覚えてます?」

「…………」

「それとも…看護師さんって名前聞いただけで…昔の患者さんの事…直ぐ思い出せるんですかね」




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