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「それは貴女が良く知ってる筈よ何で覚えてないのか……」
「だから知りたいんですよっ!中途半端に思い出したから……それなのにまた消されちゃう…私は思い出したいのに」
お母さんが退院したら直ぐ連れてかれちゃう!
「………」
「来斗君の事をちゃんと知りたい」
「どうしても?」
「はい」
「貴女の事は深くは話せない…まぁ、直ぐに転院してしまったから」
「………」
「でも……男の子は運ばれてからずっとこの病院に居た」
「来斗君?」
「えぇ、ずっと昏睡状態が続いてね…運ばれて来た時から危なかった…親御さんも色々事情があったらしいけどずっと傍に居てね」
「あの…」
来斗君は…
「……結論から言うと『手術は成功した』わよ」
「……ぇ……?」
『手術は成功』
えっと………今、成功って……言ったよね?
「誰が………誰が成功…です?」
「落ち着いて…今、話してるのは貴方が知りたがってる男の子の事でしょ?」
言葉がおかしくなる私に婦長さんは小さく笑った
笑ってる…って事は笑いが出るくらいの情報
「私が知りたいのは…来斗君だがら………来斗君は生きてるんですか!?」
「ちょ……静かに」
驚いて立ち上がる私に婦長さんは口に人差し指を当てて制した
「あっ……ごめんなさいっ…でも生きてる……来斗君が……」
『生きてる』
心臓がバクバクしてる
真っ赤に染まる柔道着
私の腕の中で動きもしなかった来斗君が
生きてるんだ…!
「大丈夫?」
「はい……なんとか……でも生きてるんですね?来斗君はあの時……死んでないんですよね?」
何度も確認してしまう
だって……信じられなくて




