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彼女の本音  作者: 本庄梓
繋がる糸と切れる糸
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「おう…なんだよ怖いな…飲むか?」

「うん有り難う」


出された麦茶を貰う

そりゃビックリするよ……嫉妬してたのは私だけだと思ってたから…


「……父さんはいつも弥生を褒めてたからさ『頑張ったな』『凄いな』って…俺は褒められた事ってないからさ」

「え!?お兄ちゃん褒められた事ないの?」


思わず椅子から立ち上がった


「そんなにビックリするなよ……あくまでも父さんにだぞ?それ以外なら弥生になんて負けるわけないから」

「そうだよね……うん……なんかサラリと酷い事言われたけど気にしないよ」

「そうだぞ、ちっちゃい事を気にしてたら前には進めないぞ!」


ちっちゃい事かな?

まぁ……そうだよね…完璧なお兄ちゃんだもんね

褒められる事なんて当たり前


「でも……何でお父さんはお兄ちゃんを誉めなかったのかな?」

「俺に聞くなよ」

「そうだけど」


後ろを振り返ってもお父さんの笑った写真が見えるだけ


「まぁ、もう本人には聞けないけどな」


お兄ちゃんは小さく笑って麦茶を飲み干した


『弥生、頑張ったな』

『父さんは弥生が自慢だ!』


明らかにお兄ちゃんより言葉は悪いけど劣ってた私をお父さんは沢山褒めてくれた

『何で褒めてくれるの?』のなんて聞いた事もなかったな


「お兄ちゃんはお父さんの事嫌いだったの?」

「は?」

「いや褒めて貰えなかったから嫌いだったのかなって」

「バカっ……お前と一緒にするなよ」

「痛っ……叩かないでよ!」

「そんなに強く叩いてません」

「もう」


言葉と共に頭を小突かれた…確かにそんなに痛くはなかったけど私は昔からオーバーリアクションだ

お前と一緒って


「逆だよ、好きだったから羨ましかったんだよ」

「…………」

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