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彼女の本音  作者: 本庄梓
深い眠り
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「最初、弥生とぶつかった時は少しだけ思い出した…それからドンドン思い出して 」

「全部?」

「あぁ、自分が交通事故に遭った事も……でも何で……今、此処にいるのかはわかんねー」

「じゃあ最近なんだね……幽霊になったの」

「まぁ……そうかな…でも弥生には感謝してるよ」

「感謝?何で……私に」


恨まれる事はあっても感謝なんて


「弥生とまた会えたから思い出せたし…あのままだと自分が誰かもわからなくて辛かったと思うしさ……まぁ、あまり思い出しても良い事じゃなかったけどな」


やめてよ……そんな風に笑わないで

来斗君が切なそうに笑う姿……凄く辛いよ


「………」

「あ、良い事もあった」

「何……?」


駄目だ…来斗君の目を見れない


「弥生を好きだったって事」

「………」


また手の温もりを頬に感じた

来斗君


「泣くなよ…」

「泣いてない」

「すぐわかる嘘つくなよ」


私の涙を拭ってくれる……涙まで拭えるのか……本当に幽霊らしくない幽霊だよ


「……探すよ」

「は?」


私は来斗君の事…過去から逃げてた。記憶を消して


「このままじゃ駄目だもん…来斗君が此処を動けないなら私が調べるから」

「調べるって」


この町から引っ越した来斗君だけど、何か手掛かりがある筈


「来斗君の事、私が探すから…幽霊になったのも最近なのも気になるし…待ってて?」

「弥生」


お母さんの事で来斗君に会ったのもきっと私のチャンスだと思う


『お母さん…もうすぐ退院するからまた病院に行き ましょうね?』


「私……ちゃんと向き合うよ」

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