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彼女の本音  作者: 本庄梓
深い眠り
53/110

53

「消灯だから電気消すわね…1人だと広いわね…」

「…そうですね」


看護師さんがちょっと笑って電気を消す

個室ではないけど私の他に誰も居ない病室はとても広く感じる

広さなんてずっとお母さんと話してたから感じなかったや


「催眠かぁ」


お母さんは消灯ギリギリまで私の傍に居て私の記憶について話してくれた

本当は話したくなかったみたいだけど…そこを何とかお願いした



やっと思い出したんだもん

ここで知らない振りなんて出来ない



『あの日、貴女は事故に遭った彼と一緒に救急車に乗ったらしいわ、覚えてる?』

『ううん……覚えてない』

『そうよね、救急車に乗った貴女は気を失ってたから…実際には救急隊に運ばれたの……私が急いで病院に行ったら…泣き叫ぶ弥生が居た』

『気を失ってたんじゃないの?』

『目覚めた途端に叫んでたらしいわ、いくら宥めても泣き止まないから薬で眠らせて…1日寝れば大丈夫かと思ったら…起きても泣き叫けんだのよ』


私はそのまま心理的治療の為専門の病院に直ぐに入院

医師の判断により記憶を封印する事になった

家族は勿論、飛鳥にも来斗君の事故は話さない様に 口止めされた


『飛鳥も……』

『飛鳥ちゃんも凄く落ち込んだのよ、「自分が弥生を行かせたから」って…勿論、飛鳥ちゃんのせいなんかじゃない』

『うん……飛鳥じゃない…私が……あの時来斗君に声掛けたからっ…!』



飛鳥が悪いんじゃなくて…あの時の私が…ううん…来斗を好きだって早く気付かなかったら

もっと早く来斗君を止めてたら




『お母さん…もうすぐ退院するからまた病院に行きましょうね?』



「………」

少し取り乱した私を抱き締めてお母さんが言った

「記憶をまた封印するのかな…」

そんなの嫌と思うけど…思い出すと胸が痛い

最低だ……自分のせいで……なのに忘れたいなんて思うなんて…!

あんなに思い出したかった癖に…

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