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「弥生……俺の事…」
「松浦来斗君だよね?」
写真そのままの姿に確認する為に聞くと来斗君は頷いた
「…………」
本当に来斗君なんだ……
『同い年くらい?』
もし私と同じ様に年を重ねてれば
「なんだよ、泣きそうな顔して……大丈夫か……全部思い出したのか?」
幽霊なのに私の頭を優しく撫でてくれる…そうされる度に目が熱くなる
「全部?」
「いや、名前思い出してくれただけでも嬉しい」
「……名前だけじゃない」
「え…」
「柔道でしょ?後は学校は違うって事……来斗君は弱いくせによく私に勝負を挑んで来たよね?」
指を折りながら思い出す
「弱いとか言うな」
「あはは…だって本当でしょ?」
「ムカつく…」
撫でてくれてた手でコツンと頭を叩かれた
「結局1度も私に勝てないまま…」
ズキッ………頭に痛みが走って顔をしかめる
痛っ…!
「弥生?!どうした?」
「大丈夫……何でもない」
前も同じ様な事あったな……?
「頭……そんなに痛かったか……ごめん」
「違うよ、あんな軽いの何ともないってば……子供の叩きくらい」
「また余計な一言」
「余計な事言えるくらい大丈夫なんだって……それより」
「ん?」
「さっき言ってたでしょ?全部って」
聞かなきゃ
私はまだ来斗君の事……思い出してないんだよ
何で急に居なくなってしまったのか
「言ったっけ?」




