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「眠れる王子様か……」
眠れる森の美女ではなく男の子
同じく男の子でも私が頭に浮かべるのは…本当に男の子
病院に行けば来斗君に会えるかな?
「……でもなんで病院なんだろ?」
来斗君と初めて会ったのは病院……幽霊としてだけど
それからも必ず会うのは病院だ
やっぱり地縛霊とかなのかな?
「やっぱり……病院で亡くなったのかな……思いの強さって事?あ~解んないよ!お父さん!」
「……何を1人で話してるんだよ…さっきから…頭打ったのか?」
仏壇に祈る様に手を合わせてた私の後ろから、お兄ちゃんが恐る恐る話し掛けて来た
「……病院行ってくる」
「は?マジで打ったのか?」
「違うよ、お母さんの面会!」
「……お前が進んで母さんの面会に行くなんて……やっぱり…」
「もうお兄ちゃん話してると時間もったいない!行ってくる!」
携帯の時計を見ると本当に時間がない
合コンなんかに行かなければ良かった!
『頭痛くなったら直ぐに看護師か先生に言えよ!』
家を出る時に掛けられた言葉
心配してくれてるのは解るけど……違うんだから…
「えっと……」
病院に着いたものの…どうしよう…お兄ちゃんに言った通りお母さんの面会に来たわけじゃない
来斗君に会える場所
ロビー、談話室、売店、病室……どこでも会えるじゃん…
どこでも会えるけど場所が断定出来ない
「歩いてれば会うかな?」
適当に徘徊でもするか
『そうだ、弥生のお母さんが入院してる病院に王子様が居るって知ってる?』
眠れる王子様かぁ
どこでも会える可能性があるんなら…ちょっと探してみるかな…




