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彼女の本音  作者: 本庄梓
眠れる王子様
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「…もしもし?」

出ようかどうしようか悩んだけど…投げ飛ばした手前ちょっと後ろめたさがあるから…そう…本当にちょっとだけ


「弥生、久し振りの一本背負いだったね~」

「うん……そうだね」

「大丈夫だから!彼怒ってないって!逆に興奮してたよ~」


棒読みで返事をする私に飛鳥は『安心しなさい!』と明るく返してくるが

興奮ってドMかよ、あの軟派男め……それよりも…


「飛鳥!合コンだって知ってたら行かなかったよ?」

「あぁ、黙ってたのは悪い!ごめん!でも久し振りに弥生が誘いOKしてくれたからさ~テンション上がって沢山集めてしまった」

「あのねぇ…」

「それに弥生、彼氏欲しいって言ってたから…あの中に良い奴居たらラッキーじゃん?」

「アンラッキーだったけど……それに今は別に」



彼氏なんて…


『お前と付き合ってやる!』


今は……募集してないし


「ん?なになに?気になる人とか居た?あ!病院?」

「違うわよっ!」

「え~病院の先生とか同い年くらいの患者とか……そうだ、弥生のお母さんが入院してる病院に王子様が居るって知ってる?」


王子様……?

飛鳥の口からそんな乙女チックな台詞が出てくるとは

でも王子様って楓先生の事かな?


「病院の先生?」

「違う違う、今日の合コンの男子校の生徒……って言ってもずっと休んでるみたいだけど」


同い年くらい……お母さんの所と小児科しか行ってないから男の子なんて会わないな


「知らないや…それが王子様ね」

「ずっと眠ってるから眠れる王子様だって……でも王子様って言うくらいだから絶対にイケメンじゃん?」

「だから?」

「合コンが嫌なら自力で彼氏を探さなきゃ!弥生は病院に通ってるんだからそれを武器にして探せ!」

「それはご忠告有り難う…飛鳥も彼氏頑張ってね」

「うぅ……わかってるわよ!じゃまた学校でね!」


また棒読みで返すと痛い所をつかれたみたいで飛鳥は通話を切った


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