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「………」
「緊張してる?飛鳥ちゃんから聞いたよ~合コン初めてなんだってね?まぁ、ちょっと優雅なお茶会だと思ってくれれば…」
お茶会って人数じゃないよ…一体何人いるのよ
それに優雅なお茶会って言うのはマダムが庭先で『アハハ』『オホホ』言いながらするものだよね?
「思えねーよ…」
「………」
思わず出た言葉をいつもなら『しまった』とか『ごめんなさい』とか言うけど……良いかな…言わなくて
ここで嫌われれば帰っても誰も何も言わないよね?
こんなにいるんだし
「随分ハッキリ言うんだね~弥生ちゃんって」
「素直が一番だと思ってますから……じゃ、さようなら」
飛鳥の奴ちょっと友情に感動して頷いた私の心を返しなさいよ!
2人でゆっくりとお茶を飲むのかと思ってたのに……明日覚えてろよ
「ちょっとちょっと、なんで帰るの?」
「え……ちょっ!何する!?」
鞄を持って帰ろうとした私の肩を強く戻された……テンションが高い男子の胸に
「名前……まだ言ってなかったよね?」
「名前なんか興味ないので………」
「俺は興味持っちゃったん!」
なんなのよ、さっきからムカつく語尾つけるし!
「放して……」
「弥生ちゃん?」
「放しなさいよ!この軟派男!」
「うわっ!」
「弥生!」
飛鳥の声が聞こえたけど遅い
気付いたら懐の中に入って襟を取り男子を投げてた。
身体が覚えてる…小さい時に習ってただけなのに
『やっぱり弥生は強いな!』
「………っ!」
そうだ……あの時の男の子が来斗君だ…




