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彼女の本音  作者: 本庄梓
大切な時間
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「勝ち負けの問題じゃ……それに千春ちゃんだって頑張れ ばっ…」

「終わりだよ」

「……先生」



言ってはいけない

そう思ったけど言葉が止められなかった私に後ろから声を掛けて先生が止めてくれた



「ちょうど良かった…そこの健康的な女を連れって」

「……ごめん…私」

「ずっと入院してる私を弥生は解らないし解ってもらおうと思わない…」

「そうだよね……」

「千春ちゃん少し休んで…また来るから……行こう」


先生は私の肩を掴んで病室から出るように促した





「ごめんなさい」


病室を出て少し離れた場所で私は先生に謝った

『頑張れば』なんて…なんて無責任な事


「大丈夫だよ、千春ちゃんも解ってる」

「駄目ですっ…!」

「弥生ちゃん?」

「千春ちゃんが解ってたら余計に駄目です…まだ10歳なのに…解っちゃ駄目ですよ…そんな 事」


健康女って言われて胸が痛くなった

私は生まれてから大きな病気をした事がない

なってもインフルエンザくらいだ

家族だって兄は健康体だし今回のお母さんだって命には別状は無いから

千春ちゃんの様な…ずっと入院してる人の気持ちなんて


「そうだね、でも…千春ちゃんはずっと病気と闘ってるから…解っちゃうかもね……話は出来たかな?」


話……


『来斗は渡さないから』


そういう事だよね?

来斗君は渡さないって事を私に言いたかったんだよね、千春ちゃんは

あんなに辛そうなのに…。



「出来ました……最後はちょっと良くなかったけど」

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