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質問を間違えた…雰囲気を暗くしてどうする弥生!
「千春ちゃん」
「まぁ、いいけどね」
「え?」
「私ね…別に死ぬのは怖くないの」
「……」
「何固まってんのよ…本当よ?別に強がってるわけじゃなくて…死んだら…好きな人の所に行くだけだもん」
好きな人?
千春ちゃんの好きな人って
『男の子の幽霊』
「……っ……!」
「いくら来斗が弥生を好きでも…渡さないし…渡せないんだよね」
なんて台詞を言ってるんだろう…この小学生は…昼ドラの域を越えてる
じゃなくてっ!
「来斗君が…幽霊だって知ってたの?」
来斗君は本当に幽霊なの?
「知ってたわよ」
「………」
「ちょっと嘘ついたわ、でも弥生より先に知ってたわよ?…弥生も気付いたんでしょ?」
「……気付いたと言うか……」
居ないんだもん…何処にも…
「残念ね」
「千春ちゃんは……」
「残念じゃない…最初は嫌だったけど……良く考えたら生きる可能性の低い自分も同じ運命なら…残念じゃなくて…来斗が幽霊で良かった」
「………」
「だから弥生の、負け」




