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彼女の本音  作者: 本庄梓
現れない事に憂鬱
24/110

24

「来斗君……」


千春ちゃんと歩いて行っちゃう時…こっち向いてくれなかった

う……また胸がチクチクする

いやいやそんな事じゃなくて…千春ちゃんの本命だよ……やっぱり来斗君のかな?

あんなに分かりやすいアピールの仕方無いよね


ん?

じゃあ……先生の好きな人ってのも私じゃないって事か


「ま、あんなに優しくてイケメンの医者がそこら辺の道端に咲いてる雑草を好きになるわけないよね」


高嶺の花にも程がある

ちょっと残念だけど…凄くシックリ胸にきた




「今日は行かないの?」

「え?」

「ほら、小児科」

「別に…毎日行ってるわけじゃ…」

「そう?お母さんのお見舞よりメインは向こうって感じに見えたけど………何、もうあの先生に振られちゃったの?」

「あら、弥生ちゃん…そうなの?」

「…っ!花瓶の水…換えてくる!」





「もうっ………お母さんってば…やっぱりムカつく」



手に掛かる水が冷たい

全く……隣のおばさんはまだ良いわよ、心配してる顔だったから

お母さんは心配しながら顔が笑ってるんだもん!

別に振られたわけじゃないし………告白もしてないんだから!

ただ……先生の好きな人が私じゃなかっただけだもん…勝手に思い込んでただけ


『今日は行かないの?』



「………行かないのは…」



2人の後ろ姿を思い出す

こういう時、左右を確認する見たいな動作が癖になった

ちっとも姿見せないし…きっと千春ちゃんの側に居るんだろう



「……いつもはあんなにいきなり現れる癖に…」



先生が私を好きじゃないと解った事よりも…2人の仲の良さにちょっとショック

小学生にショックって……私だって学校に友達いるし飛鳥だって

別に友達が居ないわけじゃ…。



友達…………来斗君は友達?



「……痛っ!」


頭が急にズキッとした

あ……もう大丈夫…なんだったんだろ?

来斗君は友達じゃないか……10才のただの子供だよね…






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