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「千春、弥生の事知ってるのか?」
「うん、私の病室に何度か来てるよ」
「そうなのか?」
未だに離れない千春ちゃんを引き剥がそうとしながら私を見る
「まぁ…間違ってない…かな?」
「かなって何だよ」
「いや……」
千春ちゃんの病室に何度か行ったけど体調があまり良くない時にお邪魔してて……まだあまり話せてないんだよね
思ってたより千春ちゃんの病気は重いみたいで…今も走って来た事にちょっと心配
「そんな事より来斗、私の病室でまた本読んでよ」
そんな事ですか……。
「いや…今日はちょっと…」
「良いじゃない」
「あんまり体調良くないんだろ?大人しく…」
「寝てるから、だから来斗が側に居て」
本当に女子力が高いよなぁ
「来斗君」
「ん?」
「用が有るの?」
「……なんで」
あ……顔が不機嫌になった…直ぐに顔色に出る所はまだ子供だよね
「久し振りなんでしょ?もし用がないなら千春ちゃんが眠るまで……どうかな?」
何だろ……胸がチクチクする
こうやって仲を取り持つ様な事なんていつもしてるのに
「………わかったよ…千春、行くぞ」
「やった!またね弥生」
「うん……」
勿論…私は行ったら駄目だよね?
なんか…来斗君…怒らせちゃったかも




