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「あのさ、名前…」
「言うから紅茶」
「………」
チラリと時計を見る
お母さんの病室にいつも行く時間には余裕がある
少し女の子と話して行っても心配しないかな?
まぁ……心配なんかしないか…私の事なんて
「ちょっと…」
「わかったわよ、紅茶ねっ!その代わりにちゃっと連れて来た理由話なさいよ」
「話しに来たんだから…当たり前でしょ?」
くっ……!
可愛くないなぁ……でもなんか憎めない
自分を見てるみたいで
「で?様は?本当に私なの?ここに来て人違いとか言わないでよ?」
言われた通り紅茶を渡して畳み掛ける様に質問した
「貴女で間違いないわよ、梅宮 弥生」
呼び捨て?
しかも睨まれてるし!
「私の名前は竹内 千春、小学4年で小児科にずっと入院してるわ」
小学4年……来斗君と同じ年くらいかな?
千春ちゃんか……やっぱり知らないなぁ
「えっと……ごめんね、会った事あるかな?私ちょっと忘れちゃってるみたいで」
「…………」
うっ……凄い圧迫感!
「ごめんねっ…えっと…」
思い出せ!自分!
「貴女、バカなのね?」
「………」
「会った事も無い相手なのに思い出せるわけないじゃない」




