107
『付き合わないの?』
お母さんの声が頭の中に響く
「…………」
もう考えられないよ
それから直ぐの事だった
来斗君が退院したのは…私は何だか恥ずかしくて行けなかった
だって来斗君と2人で居ると体が暑いんだもん…変な事言っちゃいそうで
そんな時、千春ちゃんの手術の成功を教えて貰った
『お見舞いに行こうぜ?』
『うん、勿論』
『…………』
『…………』
『……やっぱりちゃんと話しておきたい事もあるからさ』
『う……うん……解った』
『じゃあ、弥生の学校の前で良いな?』
『え!?』
『待ち合わせ』
いきなりハードル高っ!
『病室の入り口じゃ……』
『弥生の学校で決まり!じゃあな!』
『…………』
「どうかしたの?弥生 」
机に項垂れてる私に飛鳥は果敢に声を掛けて来た
「どうかした様に見える?」
「うん、波打ち際に打ち上げられたセイウチみたい」
「そこは人魚姫くらい言ってよ」
「で?どうしたのよ」
「迎えが来るの……学校に」
「え……あ……お兄ちゃん?」
「ヘ?」
「いや、いつもお兄ちゃんでしょ?」
「……違うよ」
「違うの?なんだ……ガッカリ」
本気でガッカリしたのか髪を直してた櫛を投げた
ガッカリって
「じゃ誰が……」
どーでもよさそうな 飛鳥の尋問中にメールが鳴る
来斗君が着いたらしい
本当に来たんだ




