第71話:合流
ジュネッス魔法剣術学園での起こり始めた、悪魔族のレヴスに憎しみの力を解放してもらったハンナと、トムの戦いは今だに続いていた。
ハンナはその力をフルに活用しているのに対し、トムはそんな彼女を傷つけることが中々できず、本領を発揮できずにいた。
トムの心の声「確かに今のハンナは強いが、僕が本気を出せばねじ伏せることはたやすい…。でも彼女を傷つけるわけには…」
そんな迷えるトムのことなどお構いなしに、ハンナはさらにその怒りをぶつけてきた。
ハンナ「いい加減見せたらどうなんだ!? タールを打ちまかし、ディラン王子に認められ、イーヴィル大戦の英雄なんてモテはやされている、お前のその実力を!」
トム「くっ…! 本気でやるしかないのか…!?」
ハルカ「トムく〜ん!」
ユリア「トム様〜!」
そんな戦いの最中、ハルカ、マリー、ユリア、ゲイル、それにメロスにプラズマヘッジホッグ3兄妹が、ジュネッス魔法剣術学園に到着した。
ユリア「あっ! あの人は!」
マリー「知ってるの?」
ユリア「確かトム様の同級生の…」
トム「みんな! 同級生のハンナが、あの悪魔族に利用されてるんだ!」
トムの言葉に、ハルカ達はレヴスの方に視線を向けた。
ゲイルはそんなレヴスのことを思い出し、解説した。
ゲイル「アイツは確か、レヴス! 人の憎しみを解放して、自分の手下にしてしまう厄介な女だ!」
対するレヴスも、ハルカ達を見て、心の中で少し同様し始めていた。
レヴスの心の声「うわ〜、トム以外の悪魔兵団を壊滅に追いやった連中が増えちゃったじゃん! 最悪〜…」
さらにゲイルの方に視線を合わせ、こう思った。
レヴスの心の声「つーかあの男子、人間のくせに悪魔族と同じ波動を感じる。それに妖精族の魔力も混じってるんだけど?」
レヴスは気づいてなかった。
ゲイルは自分と同じ悪魔族で、そんな彼はブルーフェアリーフォックスことヨルの特殊な魔法で人間の姿になっていることを。
レヴスの心の中「まぁ、今は後回しにしとくか」
後回しにするんかい。
レヴスの心の声「ともかくトムとその仲間が組んじゃったら、さすがにヤバすぎる…!」
マリー「とにかくトムくんを助けなきゃ!」
そんなレヴスの焦りをよそに、マリーはトムを加勢しようとしたが…。
トム「待ってくれ! みんなはレヴスの対象と、他の生徒達の避難を頼む! 彼女は僕がなんとかする!」
マリー「で、でも…!」
ハルカ「マリーちゃん、ここはトムくんに任せてみよう」
こうしてハルカ達は、トムの頼みを受け入れることにした。
ハンナ「仲間に指示を出すとは随分余裕だな! ようやく本気を出す気になったか?」
トム「できれば君を傷つけたくはない…! でも君の目を覚まし、これ以上被害を出さないためだ! 少し我慢してくれよ…!」
ハンナ「また見下して…! やっぱりお前は嫌いだ!」
引き続き怒り狂うハンナに対し、トムも覚悟を決め本気で挑もうとしていた。
だがその時だった。
マイリー「やめてください、お姉ちゃん!」
そこへハンナの双子の妹であるマイリーが現れた。
ハンナ「マイリー…」
突如この戦いに割って入って来たマイリーに視線が移り、さきほどまで怒りと憎しみに満ちていたハンナが、少しだけ大人しくなった。
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