第67話:憎しみの無双
次の日の昼頃、ジュネッス魔法剣術学園の校舎裏。
昨晩、レヴスによって様子がおかしくなったハンナは、因縁あるタールを呼び出していた。
相変わらずタールは、可愛げのないハンナのことを舐め腐っていた。
タール「こんなところに呼び出してどうしたんだい? 野蛮なお姉ちゃんの方には興味ないって言った…」
ハンナ「ウインドショット…!!」
ところがタールが喋っている最中に、ハンナは無慈悲に手から風のエネルギー光球を発射した。
タール「どわっ!?」
エネルギー光球は見事、タールの胸部に直撃し、吹き飛ばした。
ハンナは冷たい眼差しをタールに向け続けていた。
ハンナ「……」
タール「い、今何をした!? 君も落ちこぼれの1人だったはず!?」
ハンナ「私はもう、お前なんかに無様に負けた過去の私ではない…! 私の大切なマイリーに嫌な思いをさせた罰を受けるがいい!!」
タール「ま、まさか君もか…!?」
一方、ハンナ達から少し離れた学園内では…
トム「なんだ、今の衝撃音!? それにあの悲鳴はタールか!? 嫌な予感がする…!」
不安になったトムは校舎裏へと走り出した。
トムが走り出した一方、タールはアクアゴーレムを3体召喚して応戦するも、ハンナはパンチやキックといった格闘攻撃のみで、すべて蹴散らしていった。
アクアゴーレムはただの水となって消滅した。
ハンナ「さて、そろそろ続きを始めるか」
タール「ま、待ってよ! 君を野蛮とか言ったり、君の妹ちゃんにベタベタしてしまったことは謝る! そうだ、僕と手を組まないかい!? 君と僕で、最近調子に乗ってるトムをひざまづかせようじゃないか! 確か君もアイツのことが嫌いなんだろ!?」
恐れ慄いたタールは、ハンナに手を組まないか申し出てきた。
するとハンナは…
ハンナ「あぁ、確かに私もトムが嫌いだ。アイツに勝ちたいと思っている…!」
タール「さすがだね〜、話が早いや!」
ハンナ「でもアイツに勝つのは私1人で十分だ! 貴様のようなクズの手など借りん!」
タールの申し出も虚しく、ハンナは冷たい視線を継続しながら追撃を加えようとしていた。
タール「いやいやいや、そこは手を組むながれでしょ〜! 空気読もうよ〜!」
ハンナ「うるさい! 問答無用だ! ウインドショット!!」
ハンナは嫌味なタールを怒鳴りながら、再び手から風のエネルギー光球を発射した。
トム「サンダーバレット!!」
だが間一髪、横から飛んできた針状の電撃エネルギー弾が、風のエネルギー光球を相殺した。
トムが駆けつけて来たのだ。
ハンナ「来たか…」
タール「と、トム!?」
トム「タール逃げろ! 君じゃ足手まといだ!」
タール「こ、今回ばかりは君に感謝してやる! その暴力クソ女をなんとかしてくれよ!」
タールはそう生意気な感じにトムに頼み、そそくさとその場から逃げて行った。
ハンナ「なんでヤツを庇う? お前もヤツに虐げられてたんだろ?」
トム「確かに今でもタールが嫌いなことに変わりはない…。でもそれとこれとは話が別だ! 今は君を止めてみせる!」
ハンナ「フンっ! 予定より早いが、まぁいい! トム・フェザール、貴様に勝負を申し込む!」
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