第64話:新しい魔物の仲間達
さきほどのハンナに睨みつけられたことへの疑問は残りつつも、トムとユリアは無事シェアハウスへと帰ってきた。
トム「ただいま!」
ユリア「ただいま戻りました!」
マリー「2人共、おかえり!」
ハルカ「ご飯もうすぐできるからね!」
トム達が家に入ると、ハルカやマリー達が暖かく出迎えくれた。
さきほどトムが帰宅直前に体験した、タールに絡まれたり、ハンナに睨まれたりと、嫌な思いが和らぐようであった。
ちなみに家の中にはハルカ達のパーティーのメンバーに加え、マリーとスパイクがこの1ヶ月の間に新たにテイムした魔物達もいた。
マリーがテイムしたのは、黄色混じりの茶色い体に背中のサラサラとした薄い緑色の針が特徴のプラズマヘッジホッグ3兄妹、ハリゾウ、ハリスケ、ハリミの3匹。
さらにスパイクがテイムしたのは、黒い体に赤い目、黄金に輝く2本角が特徴の牛型魔物のブラックヒートバイソンである。
ハリゾウ、ハリスケ、ハリミ「ちーちー!」
ブラックヒートバイソン「もぉ〜!」
新たに仲間に加わったブラックヒートバイソンとハリゾウ達もトム達を暖かく迎え入れた。
トム「ハリゾウ達もただいま! バニラ達と元気にしてた?」
マリー「今日みんなで特訓したんだけど、ハリゾウくん達のバリアーがめっちゃ頑丈だったんだ〜!」
ハリゾウ達プラズマヘッジホッグは背中の針を発光させることで、電磁バリアーを発生させることができる。
3兄妹揃うことでバリアーはより強固なものとなる。
スパイク「オレのブラックヒートバイソンもすごいんだぜ! 目からビームを出すだけじゃなく、できたたんこぶを引きちぎって、爆弾にすることもできるんだぜ!」
トム「なんだよそのふざけた能力!?」
実はスパイクの言ったことは事実である。
ブラックヒートバイソンの主な武器は目から発射する火炎ビーム砲・バイソンレーザー、2本の角に炎を纏っての突進攻撃、さらに敵の攻撃で体にできたたんこぶを引きちぎり、爆弾に変え投げつけることもできる。
勇ましい見た目と共にギャグっぽい要素も取り入れている魔物なのである。
などと盛り上がっているうち、ハルカとキツネ人族の姿のヨルは晩ご飯を完成させた。
今日の献立は、骨付きチキンにサラダ、とうもろこしなどもろもろ。
マリー「ハルカちゃんが焼いたチキン、最高ー!」
アシュリー「今日のとうもろこしも甘くて美味しいわね!」
イソップ「9月に入ってしばらく経つけど、まだ夏野菜の美味しい時期ではあるからね!」
皆、ハルカとヨルの作った料理を今日も幸せそうに食べていた。
それはテイムしている魔物であるバニラ、ショコラ、ハリゾウ、ハリスケ、ハリミ、プラズマファルコン、ブラックヒートバイソンも同じであった。
そんな中、トムはさきほどハンナに睨まれたことをまだ気にしていた。
そのことをハルカ達に諭され、トムは打ち明けた。
マリー「またケチケチ小僧になって、いじわるしたんじゃないの?」
トム「するわけないだろ!」
ユリア「やっぱり明日、直接本人聞いてみてはいかがでしょう?」
トム「う〜ん…。聞きづらいけどそうしてみようかな?」
トムがそう決心した一方、皆と同じく食事を取っている最中のゲイルは、雷が頭に落ちたかのように何かを感じ取っていた。
ゲイル「…!?」
ノワ「どうしたゲイル?」
ゲイル「いや、なんでもないぜ、旦那! 気のせいだったみたいだ」
この場をなんとかごまかしたものの、ゲイルの不安は晴れていなかった。
ゲイルの心の声「この感覚…まさかな…」
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