第57話:ゲムドン出陣
強敵ミラジュンに見事勝利したハルカとアシュリー達。
悪魔兵団に残る戦力は、総大将であるゲムドン、加えて兵士が数十人、イビルウルフが数十匹ほど。
幹部枠が全員倒され、兵士のほとんどは戦意を喪失していた。
そんな連中に対し、ハルカ達はこう言い放った。
ハルカ「もうあなた達に勝ち目はない!」
トム「妖精の里の征服なんてあきらめて、さっさとここから立ち去るんだ!」
マリー「立ち去れ立ち去れ〜!」
兵士A「ゲムドン様、このままだと全滅してしまいます!」
兵士B「ここ一旦、撤退したほうが…」
兵士のうちの2人は、ハルカ達に恐れをなし、ゲムドンに撤退をすすめようとした。
ところがゲムドンは、その兵士2人に対し、無言で手刀を繰り出し、2人を一瞬で処刑した。
ゲムドンの手刀をくらった兵士2人の胸元、または腹部から血が噴水の勢いよく吹き出し、地面に倒れながら、紫色の粒子となり消滅していった。
マリー「ひどい…!」
トム「自分の仲間を…!」
その処刑の後継を目の当たりにし、ハルカ達はドン引きしていた。
するとゲムドンは静かな怒りながらこう言い放った。
ゲムドン「我が兵団に臆病者など必要ない…ただそれだけのことだ!」
そんなゲムドンの理不尽な一言を聞き、ハルカはより怒りに満ち溢れていた。
ハルカ「許さない…! 仲間の意見も聞かず、自分勝手に殺して…! あなたは私が倒す!」
自分勝手に命を奪うゲムドンに対し、ハルカはその怒りで闘志を燃やし、単身立ち向かって行った。
ハルカはさきほどヨルからもらった雷の剣、ゲムドンは禍々しく鋭い二又のヤリを装備し、火花散る激しい斬撃バトルを繰り広げた。
今のところ、ほぼ互角の勝負をしていた。
スパイク「すげー! 悪魔兵団の親玉相手に互角にやり合ってやがる!」
トム「いや、少しだがハルカさんの方が押している!」
ユリア「これがハルカさんの真の力…というわけですね!」
マリー「ハルカちゃん、がんばって〜!!」
周囲の仲間の応援を糧に、ハルカは雷の剣を華麗に使いこなし、ゲムドンを少しずつ追い詰めていった。
ゲムドンの心の声「ありえん!? このわしが、たかが猫人族の娘に手こずっているだと!? わしと対等に渡り合えるのは魔犬王デーモンコボルトくらいだろうに…!」
アシュリー「ハルカ、これも使って!」
ゲムドンの疑問をよそに、アシュリーは炎の剣をハルカに投げ渡した。
ハルカ「ありがとう、アシュリーちゃん!」
ハルカは雷と炎の二刀流によるこんしんの斬撃を炸裂し、ゲムドンのヤリを切断し、そのままゲムドンにダメージを与えた。
ハルカ「例えあなた達がどれほど恐ろしくても、みんなの応援が、仲間との絆があれば、あなた達なんかに屈したりしない!」
追い詰められているゲムドンに対し、ハルカはそう言った。
だがそれを聞いたゲムドンは余計にハルカへの怒りを募らせた。
ゲムドン「えぇい、このわしに積極するな! こうなれば、わしの最強奥義で仲間もろとも消し飛ばしてくれるわ! くらうがいい! 破滅のイーヴィルサイクロン!!」
ハルカに手こずり、怒り狂ったゲムドンは、両手から電流を帯びた禍々しい風の特大エネルギー波を発射した。
対するハルカは、右手を空高く上げ、周囲から風の魔力を集め、凝縮させ、全長3メートル前後はある紫色の風のヤリを生成した。
ハルカ「風よ、平和を願う人々の想いを乗せて突き進め! ギガストームボウガン!!」
その叫びながら、ハルカは右手から生成した風のヤリを投げ付けた。
風のヤリは、ゲムドンの特大エネルギー波を相殺していき、そのままゲムドンの腹部を直撃した。
ゲムドン「ぐお〜〜〜〜〜!!」
あまりの威力に断末魔を上げるゲムドン。
さらに風のヤリはゲムドンを腹部を貫通しつつ、さらに上半身と下半身を切断させた。
ゲムドン「ば、バカな…!?」
切断されたゲムドンの上半身は、うつ伏せの状態で地面へと落ちていった。
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