第6話:マリーの新戦力調査(戦闘編)
今回は潜在能力を解放してもらったマリーが無双します。
癒しと興奮の末、マリーの潜在能力を解放することに成功したハルカ。
さっそくハルカはステータスチェックを発動し、潜在能力解放後のマリーのステータスを調べてみた。
名前:マリー・イトン
種族:人間
性別:女
年齢:10歳
ステータスポイント
格闘術:117、剣術:130、槍術:50、射撃術:42、弓術:32、盾術:10
ステータスポイント(魔法)
炎:0、水:90、風:0、土:0、雷:0、氷:0、回復:108、テイム:145
格闘、剣術、回復、テイムの4つが上級クラスに大幅アップしており、なんと適性なしだったはずの水魔法も90に跳ね上がっていた。
マリー「ハルカちゃん、メーくん、これどうなってるの!?」
メロス「マリー様は、ハルカ様のスキル「潜在能力解放」によって、潜在能力を引き出してもらえたのです」
マリー「潜在能力?」
ハルカ「要するに、体の中に眠っていた本当の力が引き出されて、マリーちゃんはさらに強くなったってことだよ!」
マリー「そうなの!? すご〜い!!」
自分がさらに強くなったことを知り、大喜びすることマリー。
ハルカ「その力、試してみたらどうかなぁ?」
マリー「うん、やってみる!」
こうして、潜在能力を解放してもらったマリーは、その力がどんなものか調べてみた。
体がより身軽になり、より磨きがかった剣さばきを披露し、新たに出現したゴブリンやオークなどの魔物を余裕で撃破していった。
ちなみに死んだ魔物は紫色の煙と化して消滅した。
すると今度は、水色の体毛を持つオオカミ系の魔物・フローズンウルフが3匹現れた。
その時ハルカはこんな提案をマリーにした。
ハルカ「マリーちゃん! 今度は剣じゃなくて水魔法で攻撃してみて!」
マリー「え〜!? 魔法なんて使ったことないから無理だよ〜!」
ハルカ「今のマリーちゃんなら大丈夫! 私を信じて!」
マリーは不安ながら手のひらを突き出し、水魔法を発動しようとした。
マリー「ウォーターボール!!」
マリー がそう叫ぶと、手のひらから透明に青が混じった水の光球が発射され、1匹のフローズンウルフに直撃した。
水属性と氷属性はお互いにダメージがアップする上、マリーの水魔法の高さもあり、フローズンウルフは1撃で消滅した。
マリー「ホントにできた! すご〜い!」
残り2匹のフローズンウルフは口から冷凍光線を発射し応戦した。
だがマリーはジャンプしてその冷凍光線を回避する。
さらに空中にて、両手で水の光球をそれぞれ1発ずつ生成し、地上のフローズンウルフ達目掛けて投げつけ、そのままトドメをさした。
マリー「ハルカちゃん、できたよ!」
ハルカ「ね、言った通りでしょ!」
メロス「お見事でした!」
剣の腕前が上達し、水魔法まで使えるようになり、大喜びするマリー。
だがところが一転、暗い表情になってしまう。
マリー「でも私は、死んだおばあちゃんみたいな強くてかっこいい冒険者になりたいのに、ハルカちゃんに頼って強くなっちゃったから、おばあちゃん天国で怒っているだろうな…」
そんなマリーに、ハルカは優しく励ました。
ハルカ「大丈夫だと思うよ。だってその力はマリーちゃんが持っている本当の力だし、おばあちゃんだってきっと喜んでくれるよ!」
マリー「そうなの!? 良かった!」
ハルカの励ましにより、マリーは再び笑顔を取り戻した。
???「ミ〜…」
するとどこからか、小動物の弱々しい鳴き声が聞こえてきた。
心配になり、ハルカ、メロス、マリーはその鳴き声が聞こえる方へと向かった。
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