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第53話:斬撃のラクア

トム「サンダーバレット!!」


ユリア「ホーリーフレイム・アタックモード!!」


 悪魔兵団相手に、それぞれの攻撃魔法を発動して応戦するトムやマリー。

 そんな2人の前に、幹部の悪魔族が立ちはだかった。

 短い銀髪に水色の肌をした青少年のような姿の悪魔で、その手には青黒く禍々しい雰囲気を漂わせている長剣を持っていた。


トム「他のヤツらとは気配が違う…! 幹部クラスか!?」


ラクア「いかにも! 僕の名はラクア! 貴様らを成敗させてもらう!」




トム「サンダーバレット!!」


トムは先手必勝として、指からサンダーバレット(針状の電撃魔力弾)をラクア目掛け発射。

 しかしラクアは手に持っているソードで手こずりながらもそれを防ぎ、数秒後に相殺し、そのままトム目掛けて前進した。


トム「サンダーブレード!!」


トムは戸惑いながらも応戦すべく、左手の先から、緑色に煌めく雷の魔力剣を放出した。



 トムのサンダーブレードとラクアの禍々しいソード、両者は火花を散らしながらお互いの剣を何度もぶつけ合っていた。

 しかし遠距離魔法に特化しているトムにとって、剣術の名手であるラクアの相手は武が悪く、次第にその華麗な剣裁きに追い詰められてしまう。


トム「ハァ、ハァ、ハァ…」


ラクア「遠距離での魔法攻撃は絶大だが、剣術は僕の方が1枚上手のようだな!」


トムの息が上がっているのに対し、ラクアはまだ余裕な表情をしていた。



ラクア「受けてみよ! 悪魔界流・シャドーブレイク!!」


 そう叫んだ直後、ラクアの全身が青黒いオーラに包まれた。

 さらにラクアは持っているソードを前方に構え、そのまま加速して地表を走りながらトムに突っ込んで行った。

 トムはすぐさま、左手から放出されているサンダーブレードで防ぐも、ラクアによる痛恨の突きを前に、サンダーブレードは粉々に消滅。

 そのままトムもその衝撃で吹き飛ばされてしまう。



トム「うわ〜〜〜〜〜!!」


ユリア「トム様!」


吹き飛ばされたトムの元へ駆け寄るユリア。

 ユリアは手から回復火球のホーリーフレイム・ヒールモードを生成し、トムの体に付与した。

 ボロボロのトムの体もたちまちに回復した。


トム「ありがとう、ユリア…」


ユリア「いえ、ご無事で何よりです!」



ラクア「ほぉ。変わった回復魔法だなぁ。だが回復してもこの状況を覆すことはできぬ!」


トムは思った。

 確かにラクアの言うとおり今のままでは勝てない。

 ユリアが加勢したとしてもラクアの華麗な剣裁きの前には歯が立たないだろうと。

 それに他の仲間達も他の悪魔達の対処で忙しい。


ラクア「どうやらお手上げのようだな。ならば2人仲良くあの世へ送ってやろう!」


ラクアは再度ソードを構え、トムとユリアに襲い掛かろうとする。



カレン「テヤっ!!」


 そこへカレンが駆けつけ、炎を纏った烈狐剣れつこけんを振い、ラクアの攻撃を妨害し、トム達を救った。

 さらにそのそばにはドロシーも。


ユリア「カレン!」


カレン「無事か? ユリア、トム!」


トム「はい! ありがとうございます!」


ユリア「ドロシーも来てくれてありがとうございます!」


 ユリアは優しく微笑みながら、ドロシーの頭をなでた。



トム「すみません、かっこ悪いところを見せてしまい…」


カレン「気にするな。ユリアも…それにお前を死なせはしない! ディランが認め、ユリアが愛しているお前をな!」


果たしてカレンの加勢は、トム達のピンチを覆すことができるのであろうか?



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