第5話:なでて解放、潜在能力
今回ついに、ハルカが潜在能力解放を発動します!
マリーの潜在能力を引き出すため、ハルカは自分をなでるよう彼女に頼み始めた。
マリー「いいの? でも猫人族や犬人族は、他の種族に触られるのを嫌う人達が多いからなるべく触るなってママが言ってたけど…」
ハルカ「わ、私は触られても平気な方なの! まぁ当然オッパイとかダメだけど…」
一様誤魔化してみた上、オッパイなどの一部はNGであること小声でぼやくハルカ。
ハルカ「ともかく遠慮しないでなでなでしてほしいの! 頭だけでもいいから!」
マリー「うん、分かった!」
ハルカの説得により、マリーは快く承諾し、頭をなでることにした。
マリー「ハルカちゃんの髪、スベスベしてて触り心地いいね!」
さっそくハルカの頭をなで、その髪の触り心地に感激しているマリー。
一方のハルカも誰かに頭をなでられる上、今まで以上に気持ち良く感じていた。
猫人族に転生したことで、なでられたことへの気持ち良さをより感じることができる体質になったのではないかとハルカは推測した。
するとマリーがこんなことを言い始めた。
マリー「ねぇハルカちゃん、その耳も触っていい?」
ハルカ「うん、もちろん!」
ハルカの心の声「あれ? そういえば猫耳って…」
ハルカの疑問をよそに、白い耳毛がふわふわとした彼女の黒い猫耳を触り、揉み始めるマリー。
マリー「うわ〜! モコモコでめっちゃ気持ちいい〜!」
ハルカの猫耳の気持ちに大喜びするマリー。
だが一方のハルカは…
ハルカの心の声「ふにゃ〜〜〜〜〜!! ヤバイ! めっちゃくすぐったい! 死ぬほどくすぐったい! もうやめてほしい! でも今さら言えない!」
自分の猫耳を揉まれ、苦しい思いをするハルカ。
異世界に来て傷1つ付いてないハルカであっても、違った意味でかなりの大ダメージをくらうことになってしまう。
ところが数秒後…
ハルカの心の声「でも…意外とクセになる〜〜〜〜!」
苦しい思いをしたものの、気に入ってしまったようだ。
するとハルカの頭にメロスの声が響き渡った。
メロス「ハルカ様、興奮しているところ失礼します」
ハルカの心の声「えっ、メーくん?」
メロス「はい、テレパシーでハルカ様の頭に直接話しかけてます。それよりハルカ様の癒し度が上限に達したため、スキル:潜在能力解放が使用可能となりました」
ハルカの心の声「あ、ようやくだね!」
メロス「対象人物に対して使用しますか?」
メロスがそう質問すると、ハルカの頭の中に、「YESor NO」の文字が浮かび上がった。
ハルカが「YES」とつぶやくと、「YES」の文字が赤く光り出した。
メロス「かしこまりました! 潜在能力、解放します!」
メロスがそう宣言した直後、ハルカとマリーがいる方の地面に水色に煌めく大きな魔法陣が浮かび上がった。
さらにハルカの猫耳を触っているマリーの体が水色のオーラに覆われたのであった。
それから数秒後、オーラは消え去った。
マリー「あれ? なんだか体がいつもより軽い気がする!」
ハルカ「これって潜在能力の解放に成功したってこと?」
メロス「もちろんです。マリー様のステータスをチェックしてみてください」
ハルカ「OK! ステータスチェック!」
ハルカは改めてマリーのステータスをチェックしてみた。
潜在能力が解放されたマリーのステータスはこんな感じであった。
名前:マリー・イトン
種族:人間
性別:女
年齢:10歳
ステータスポイント
格闘術:117、剣術:130、槍術:50、射撃術:42、弓術:32、盾術:10
ステータスポイント(魔法)
炎:0、水:90、風:0、土:0、雷:0、氷:0、回復:108、テイム:145
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