第40話:いざ、妖精の里へ
言葉を喋るキツネ型妖精ブルーフェアリーズフォックスに案内され、妖精の里へと向かうハルカ達とバルキリーマイスターズの面々。
そんな中、マリーがこんなことを言い出した。
マリー「そうだ! ブルーフェアリーフォックスにも呼びやすいあだ名を付けてあげようよ!」
トム「いやいや、妖精達が崇拝している方にあだ名はちょっと…」
バニラやショコラ、ノワ同様、ブルーフェアリーフォックスにもあだ名を付けようとするマリー。
そんなマリーに軽くツッコミを入れるトム。
ブルーフェアリーフォックス「いえ、構いませんよ。確かに名前は呼びやすい方がいいですし、あだ名というもの興味もありますし」
ところが当の本人は快く許可してくれた。
ちなみにこの時のブルーフェアリーフォックスは、モコモコ付きの青いドレスを着たキツネ耳少女の姿のままであった。
マリー「でも中々思いつかないな〜」
トム「思い付いてないのかよ…」
マリーがブルーフェアリーフォックスのあだ名に困っている最中、ハルカはこうつぶやいた。
ハルカ「ヨル…」
マリー、トム「ヨル?」
ノワ「彼女の名前か?」
そうノワに聞かれ、ハルカは答えた。
ハルカ「そう! この子のイメージカラーはダークブルー。暗闇を連想しがちだけど、穏やかな雰囲気も漂わせているから!」
ブルーフェアリーフォックス「なるほど、いい例えですね。ではその新しい名前、使わせていただきますね」
こうして、ブルーフェアリーフォックスは、「ヨル」という新しい名を得たのであった。
するとマリーはさらに、スパイクにこんなことも言い出した。
マリー「そういえばスパイクくんは、プラズマファルコンをそのまま呼んでいるよね? あだ名とかはいいの?」
スパイク「オレそういうあだ名考えるの苦手なんだよな」
トム「さっきグレイトフルなんたらとか叫んでるくせによくいうよ」
トムは再びボソッとツッコんだ。
などと話しているうちに、一向は目的地である妖精の里へと到着した。
その入り口の門には、門番らしき男女が2人立ち塞がっていた。
しかも背中には、いかにも妖精とおもしき羽根が生えている。
どうやらこの世界の妖精は、人間と同じくらい身長である。
門番の妖精(男)「貴様ら何者だ!? ここは我ら妖精以外立ち入り禁止だ!」
イザベラ「何よその態度!? 私達のこと知らないなんて遅れてるわね!」
エルル「イザベラ様、穏便に〜」
ミリ「仕方ないですよ。妖精族の人々は、他の種族とはあまり関わりませんし」
門番の音妖怪の態度に腹を立てるイザベラ。
そんなイザベラをなだめるエルルとミリ。
するとブルーフェアリーフォックス改めて、ヨルが門番2人の前に出た。
ヨル「待ってください!」
門番の妖精(女)「はっ! あなたはブルーフェアリーフォックス!」
ヨル「この人達は私の強力者です。もうじき起こる悪魔兵団との戦いにご尽力してくれるのです。無礼な態度はいけませんよ」
門番の妖精(男)「そうでしたか! それは失礼いたしました!」
ヨルの説得により、門番の2人は態度を改めて、ハルカ達やイザベラ達に頭を下げた。
ハルカ「さすがは妖精のみんなから崇められてる存在ね」
イザベラ「ま、今回は大目に見てあげるわ!」
アスマ「威張らないの」
何はともあれ、一同は妖精の里内部へと入場することができたのである。
ヨル「ようこそ、妖精野里へ!」
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