第37話:援軍!バルキリーマイスターズ
悪魔族のサモルド率いるイーヴィルウルフ軍団を迎え撃っているハルカ達。
そんな中、5人組の女性冒険者パーティー・バルキリーマイスターズが駆けつけて来た。
1人目のオレンジ髪のキツネ人族は当パーティーのリーダーであるイザベラ・コヤンス。
2人目はピンク色の髪の人間はエミ・ハオラン。
3人目の青髪ロングの人間はアスマ・クーリッシュ。
4人目のミルクティーのような薄茶色い髪の人間はエルル・ピョタン。
5人目の黒髪ポニーテールのエルフはミリ・セイナルン。
しかもミリはテイムしている黒と白の2色のフェザーキャットを抱いている。
その愛称は「ノンさま」。
イザベラ「まだいけるでしょ? ハルカ、みんな!」
ユリア「バルキリーマイスターズのみなさん!」
ハルカ「もちろん!」
サモルド「何人増えても同じこと! さぁ行きなさい!」
バルキリーマイスターズの5人も加え、再びイーヴィルウルフの大群を迎え撃つハルカ。
ちなみにハルカ達とイザベラ達はすでに顔見知りである。
少なくともノワやユリアを仲間に加えてから現在に至るまでの空白の2ヶ月の間に知り合ったと推測。
エミ「派手に行くよ〜! それ〜〜〜〜〜!!」
エミは射撃の達人。
両手に持っているハンドガンを乱射し、イーヴィルウルフ4匹を圧倒した。
アスマ「水色に煌めき、あらゆる障害を封じる聖なる氷よ! その力を刃と化し、我が戦友となれ! フローズンブレード!!」
アスマは呪文的な決めゼリフを唱えた後、氷魔法で水色に透き通った氷の剣を生成。
それを華麗に使いこなし、エミの射撃でダメージを負っているイーヴィルウルフ達にトドメをさした。
ミリ「ウインドリフレクター!!」
ミリは手から紫色の風のバリアーを展開し、イーヴィルウルフの進撃を防いだ。
イザベラ「受けてみなさい! ジャイロファイヤーボール!!」
バルキリーマイスターズのリーダーであるイザベラは右手で生成した火球に、左手から発した風魔法を付与、ドリルのように回転しながらその火球を発射。
貫通力を増した火球が、イーヴィルウルフの腹部を貫通した。
さらにもう2発発射し、他のイーヴィルウルフも見事撃破した。
イザベラ「いっちょ上がり! ふんふーんだ!」
得意げになっているイザベラ。
だがそんなイザベラに1匹のイーヴィルウルフが襲い掛かろうとしていた。
エルル「イザベラ様〜〜〜〜!!」
そこへ走り出したエルルが短剣で勢いよく斬りつけ、イーヴィルウルフを撃破し、イザベラを見事死守した。
エルルは普段気弱だが、誰よりもイザベラを敬愛しており、彼女のためなら本来の力を発揮することもできる。
実際今、イーヴィルウルフを斬り倒した際も、その目は闘気に満ち溢れていた。
エルル「はっ! すみませんイザベラ様! 取り乱してしまいました!」
イザベラ「いやいや、ナイスアシストだったわよ、エルル!」
我に返り、再び気弱な感じに戻ったエルルは、イザベラにおどおどと誤った。
一方のイザベラは気にせず、笑顔でエルルを励ました。
ハルカ「さすがはバルキリーマイスターズ。悪魔界の魔物相手でも、その実力と結束力は健在みたいね!」
ハルカはバルキリーマイスターズに感心していた。
サモルド「バカな、イーヴィルウルフ達が…! えぇい! さらに増援を!」
トム「させるか! サンダーバレット!!」
ユリア「ホーリーフレイム!!」
サモルド「サモ〜〜〜〜〜!!」
トムの針状電撃エネルギー弾と、ユリアの複数の火球が一斉に発射され、サモルドにトドメをさした。
サモルド「中々やるようだな人間達…! だがいずれ貴様らは、悪魔兵団の本当恐ろしさにひれ伏すこととなるのだ!!」
サモルドはそう高らかに言い残し、紫色の粒子となって消滅した。
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