第4話:異世界での最初の仲間
今回は元気で可愛い女の子が参戦します!
ハルカとメロスが森の中に入ってから30分ほど経ったが、今のところ魔物とは遭遇はしていない。
だがそんな中、ハルカ達はゴブリンの大群相手に、サーベルを使い勇敢に戦っている少女を目撃した。
ちなみに敵の編成は、剣やヤリを装備したゴブリンが十数匹、しかもそれらを束ねる身長3メートルほどあるボスゴブリンが1体。
少女「えいっ! それっ!」
今のところ、サーベルを豪快に使いこなす少女が優勢で、ゴブリンの大群もボスを含めても5、5匹ほどに減っていた。
だな少女の方も体のところどころにケガを負っており、体力も消耗しているようである。
ゴブリン×2「ギエ〜!」
剣を持った2匹のゴブリンが少女目掛けて一斉に飛びかかった。
ハルカ「危ない! ファイヤーボール!!」
だがそこへ、消耗している少女を守るための壁になるかのようにその前に現れて、右手から2匹のゴブリン目掛けて、やや大きめの火球・ファイヤーボールを発射した。
するとそのファイヤーボールはかなりの威力を秘めていたのか、2匹のゴブリンを着弾と共に灰のように消し去り、さらにそのまま後方にいるボスゴブリンと数匹のゴブリンにまとめて直撃したのであった。
ボスゴブリン達「ぎゃあ〜〜〜〜〜!!」
ファイヤーボールをくらったボスゴブリン達は悲鳴をあげながら爆発四散した。
見事ゴブリン集団を壊滅したものの、自分の魔法のあまりの破壊力に、ハルカは唖然としていた。
ハルカ「こ、これがアルティメットクラスの力なの!? ボスのゴブリンもまとめてやっつけちゃったんだけど!?」
メロス「今放ったのは初級のファイヤーボールです。今のハルカ様の実力はこんなものではありませんよ」
少女「さっきのファイヤーボールすごかったね! ありがとう、猫耳のお姉さん!」
すると少女がハルカに対して、目をキラキラと光らせながらお礼を言った。
まるで特撮ヒーローに憧れる子供のように。
ハルカ「あなたが無事で良かったよ! ケガしてるみたいだから直してあげるね! えーと、ヒール!」
ハルカが少女に手をかざすと、その手に緑色に光り、数秒後に少女の体の傷がすべて完治した上、体力も完全に回復した。
少女「お姉さんホントすご〜い! 全然痛くないし疲れてない!」
ハルカ「そういえば自己紹介がまだだったね。私はハルカ、高畑ハルカよ」
マリー「じゃあハルカちゃんだね! 私はマリー・イトンだよ! 」
名前を教えた後、マリーはさらに自分のことについてハルカに教えた。
自分が3ヶ月前に冒険者デビューをしたこと、さらにマリーは祖母のような強くてかっこいい戦士を目指していることを。
ハルカ「なるほど! いい夢だね!」
マリー「てゆーかそのスライム空浮いてる! すご〜い!」
メロス「初めまして。ハルカ様の使い魔であるスライムのメロスと申します。気軽にメーくんとお呼びください」
マリー「しかも喋った! すご〜い! メーくんもよろしくね!」
マリーはメロスに興味津々であった。
ちなみにメロスはAIであることをうまく隠しながら自己紹介するようだ。
メロス「ハルカ様、手始めにこちらのマリー様のステータスを見てみてはいかがでしょうか?」
ハルカ「そうだね。じゃあ試しに、ステータスチェック」
メロスの意見を聞き入れ、ハルカはそうつぶやき、マリーのステータスを見てみた。
名前:マリー・イトン
種族:人間
性別:女
年齢:10歳
ステータスポイント
格闘術:50、剣術:58、槍術:20、射撃術:17、弓術:15、盾術:9
ステータスポイント(魔法)
炎:0、水:0、風:0、土:0、雷:0、氷:0、回復:40、テイム:50
まだ10歳にも関わらず、格闘と剣術、さらにはテイムが中級クラスに達していることに驚くハルカ。
あれだけのゴブリン集団相手にさほどへばらなかったのもうなずける。
するとハルカは、そんなマリーの潜在能力を解放したらどれほど強くなるのか興味が湧いてきた。
そしてマリーにこうたずねてみた。
ハルカ「あのさぁマリーちゃん、良かったら私をなでてくれない?」
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