第34話:ドワーフの野生児
ここはグリフォン王国のとある森林地帯。
ドワーフの少年「ズンチャズンチャ、ズンチャズンチャ♪ オレの名前はスパイクだぜ〜♪ 自慢の怪力とグレイトトマホークで〜、邪魔なヤツらを一捻りだ〜♪ てか!」
そんな森の中、ドワーフ(背は低いが並外れた攻撃力とタフさを持つ種族)の少年が陽気に歌い踊りながら歩いていた。
彼の名はスパイク・ボスラー。
テイムしている鳥型魔物のプラズマファルコンと共に武者修行の旅をしている模様。
ちなみにドワーフは本来魔法を使うことはできないが、ごく稀にテイム魔法を使いこなす個体も存在する。
???「ぐお〜〜〜〜!!」
そんな彼らの前にブレイジングオークが通常のオークの3体ほど率いて立ち塞がってきた。
スパイク「さっそくおいでなすったか! プラズマファルコンはあの3匹を頼む! デカブツの方はオレがやる!」
プラズマファルコン「クワ〜!」
スパイクはブレイジングオーク、プラズマファルコンは家来である3体のオークを迎え撃った。
プラズマファルコンは口から緑色の電撃光線をどんどん発射し、オーク達を撃破していった。
一方のスパイクも通常のドワーフとは桁違いな怪力を活かし、自分より体格が数メートル上のブレイジングのパンチをも片手で受け止めた。
スパイク「おいおい、その程度かよっと!」
そう言ったスパイクはそのまま防いでいる手を押し込み、ブレイジングオークを数メートルほど吹き飛ばした。
怒ったブレイジングオークは、今度は手から火球をスパイク目掛け投げつけた。
スパイク「グレイトフルトマホーク!! どりゃ!」
だがスパイクは右手に専用の斧・グレイトフルトマホークを装備し、タイミングよく豪快に振り下ろし、ブレイジングオークの火球をスパッと真っ二つに切り裂いた。
スパイク「今度はこっちから行くぜ! 遠距離殺法・グレイトフルトマホーク!!」
スパイクはグレイトフルトマホークをブーメランのように投げた。
駒のように宙に高速したトマホークは、ブレイジングオークを斬りつけ、ダメージを与えた。
スパイク「これでトドメだ〜〜〜〜〜!!」
さらにスパイクはジャンプし、トマホークをキャッチし、そのまま急降下しつつ斬りつけ、ブレイジングオークにトドメをさした。
地面に倒れたブレイジングオークは粒子となって消滅した。
見事ブレイジングオークに勝利したスパイクの元へ、手下のオーク達の殲滅に成功したプラズマファルコンが飛んで合流してきた。
スパイク「やったな、プラズマファルコン!
」
プラズマファルコン「クワ〜!」
お互い勝利の喜びを分かち合いながら、スパイクは右手、プラズマファルコンは翼でハイタッチをした。
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ちなみに今回登場したブレイジングオークは、8話に登場した個体より格闘の方が、じゃっかん弱めという設定です。




