第2話:教えてメーくん
今回はメーくんが舞台となる異世界のことなどを教えてくれます!
大聖女ミトンズの助力により、異世界で新しい人生を送ることとなった女子高生・高畑ハルカ。
しかもハルカは、黒い猫耳に黒いしっぽの猫耳少女へと転生していた。
ハルカ「これどういうことメーくん!? 猫は好きだけど、猫耳少女になるなんて聞いてないんだけど!?」
ハルカはこの状況に当然のことながら慌ててふためいていた。
そんな彼女の質問に、ミトンズが生み出したスライム型サポートAIであるメロスことメーくんが答えた。
メロス「ミトンズ様は一目ハルカ様を見て、猫耳が似合うと大はしゃぎしていたのです。そのため転生する種族は黒猫タイプの猫人族にしたのです」
※猫人族とは、猫の耳としっぽが生えている人間。今いる世界の種族の1つである。
メロス「おそらくうっかり伝え忘れていたか、サプライズであえてお伝えしなかったのかと」
ハルカ「もろサプライズの方でしょ…」
ハルカはボソっとそう断言した。
ハルカ「まぁなってしまったものは仕方ない。それに触ってみると意外と気持ちいいし!」
メロス「ミトンズ様もきっとお喜びになるでしょう!」
とりあえずこれも受け入れ、自分のしっぽを触りながらやや微笑むハルカ。
ハルカ「ところでこの世界はどんなところなんだろう?」
メロスの説明によると、ここは異世界ファンタジー定番の剣と魔法の世界であり、ハルカ達が今いるグリフォン王国は、ファンタジム大陸を構成する国の1つだという。
他にもドラゴン王国、ペガサス王国、マーメイド王国、フェニックス王国の4つの国も大陸の一部として存在している。
ハルカ「要するにヨーロッパの国々みたいなものね」
メロス「その解釈で大丈夫です。それとハルカ様、ステータスチェックと言ってみてください。自分や相手のステータスを調べることができますよ」
ハルカ「分かった! ステータスチェック!」
ハルカが試しにそう言うと、目の前に四角いノートほどの大きさの青透明なステータスボードが出現した。
そこにはハルカのプロフィールにステータス、すなわち能力の数値などが記されていた。
名前:高畑ハルカ
種族:人間
性別:女
年齢:18歳
ステータスポイント
格闘術:150 剣術:151 槍術:150 射撃術:155 弓術:156 盾術:100
ステータスポイント(魔法)
炎:160 水:150 風:162 土:140 雷:150 氷:152 回復:160 テイム:155
スキル
潜在能力解放
ステータスチェック
アイテムボックス
魔物召喚(EX)
魔力隠蔽
ハルカ「100以上の数値がいっぱあるけど、これって私すごいの?」
メロス「もちろんです! お次はその数値についてお教えしますね」
ステータスポイントの数値
0:適性なし
1〜49:初級クラス
50〜99:中級クラス
100〜149:上級クラス
150以降:アルティメットクラス(超上級クラス)
ハルカ「てことは私、ほとんどアルティメットクラスじゃん!」
自分のチートじみたステータス数値に、ハルカは再度驚いた。
メロス「ミトンズ様は気に入った相手にはかなりサービスするタイプですからね」
ハルカ「あ、そうだ! ねぇメーくん、魔法のことについても教えてくれない? 興味あるんだ!」
メロス「かしこまりました」
メロスはこの世界での魔法についてもハルカに教えてあげた。
この世界には主に炎、水、風、土、雷、氷の6属性の魔法が存在する。
魔法にはそれぞれ相性がある。
まさに某人気モンスターゲームのように。
例えば、炎は風と氷に強く、水には弱い。
水は炎に強く、土と雷には弱く、氷とはお互いにダメージがアップする。
ハルカが特に意外だと思ったのは、風と雷でもお互いにダメージがアップすることであった。
ハルカは真っ先に日本の風神と雷神を連想した。
さらにハルカは、スキル一覧のこんなスキルに注目していた。
潜在能力解放に。
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