第18話:魔犬王デーモンコボルト
すさまじい魔力を醸し出し、ハルカ達の前に立ち塞がった2足歩行の犬型魔物。
それは見たマリーとトムは焦りの表情をしながら言った。
マリー「あれってまさか!
トム「幻の魔物…魔犬王デーモンコボルト!」
ハルカ「デーモンコボルト?」
その名前を疑問に思うハルカに、メロスは解説した。
メロス「コボルトの最上位個体。今まで倒してきた魔物とは比べ物にならないほどの強敵です」
彼の解説を聞いたハルカは、ステータスチェックを発動し、デーモンコボルトのステータスを調べてみた。
名前:デーモンコボルト
ステータスポイント
格闘術:154 剣術:104 槍術:100 射撃術:99 弓術:50 盾術:98
ステータスポイント(魔法)
炎:150 水:0 風:0 土:0 雷:0氷:0 回復:0 テイム:0
調べたところ、格闘と炎魔法がアルティメットクラスに達ており、それ以外の剣術に射撃なども意外と高めであった。
コボルトの最上位個体であり、幻の魔物と恐らるだけのことはあるようだ。
すると…
デーモンコボルト「そこの人間共! 我と勝負しろ!」
ハルカ、マリー「しゃ、喋った!」
なんと魔物であるデーモンコボルトが言葉を喋ったのである。
それに驚くハルカとマリー。
トム「思い出したぞ! デーモンコボルトは恐るべき戦闘力を秘めている上に、知能も高いんだった!」
マリー「すご〜い!」
デーモンコボルト「お主達はかなりの強者と我は感じた。我はお主に決闘を申し込む!」
デーモンコボルトはハルカ達に勝負を仕掛けてきた。
時代劇とかでよくあるパターンである。
デーモンコボルト「無論全員でかかってもよろしい! 遠慮はいらんぞ!」
トム「思ってたより気前がいいみたいだね。なら全員で行かせてもらうよ!」
ハルカ「2人共、潜在能力が解放されてるけど、油断しないでね!」
マリー「うん、分かってる!」
ハルカ「メーくんはバニラちゃんをお願い! この戦いに危険すぎる!」
メロス「かしこまりました」
こうしてハルカ、マリー、トムの3人は魔犬王デーモンコボルトに挑むこととなった。
トムの心の声「確かにデーモンコボルトは強敵だけど、おそらく僕とハルカさんの2人でも十分通用する! またマリーが余計なことしない内に片をつけてやる!」
マリーの心の声「確かにデーモンコボルトは炎属性。私の剣術と水魔法、さらにハルカちゃんのすごい魔法でちょちょいのちょいとやっつけて、トムくんをぎゃふんと言わせてやる!」
だがトムとマリーはまだ仲が悪い様子であった。
果たしてこんな状況の中、デーモンコボルト相手にどう立ち向かっていくのであろうか?
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