第14話:トムへの賞賛
約3週間ぶりに最新話を投稿させていただきます。
ハルカに潜在能力を解放してもらったトムは、その圧倒的な魔力を駆使し、学園のエースであるタールに見事勝利した。
そのタールはあまりのダメージで気絶してしまい、担架で医務室へと運ばれていった。
決勝への切符を手にしたトムの最後の相手は、3年男子でエルフのマリク。
戦闘前に向き合い立つ2人。
ところがマリクはなにやらトムに対して怯えている様子であった。
トム「成長のために魔法を…」
マリク「すみません、降参します!」
一同「ズド〜〜〜〜〜!!」
なんとマリクは、トムが宣誓をしている最中に、実況のユリンに降参を申し出た。
それにより、トムやユリン、さらには観客全員はずっこけたのであった。
ハルカ「まぁ、あんなすごいもん見せられちゃそうなるよね…」
こうしてマジックバトルコロシアムは、トムの不戦勝による優勝で幕を閉じた。
その後、トムは多くの生徒から賞賛を浴びることとなった。
才能を理由に自分達を散々コケにしたタールを懲らしめたことへの感謝の気持ちを生徒達はトムに届けていた。
トムは家族以外に褒められたことがないため、照れていた。
生徒A「すごいじゃないかトム! あのタールに勝つなんて!」
生徒B「ホントかっこ良かったよ!」
生徒C「あんなヤツもっと痛めつけちゃえば良かったのに!」
トム「あれ以上やったら死ぬかもしれなかったからね」
生徒D「どうやってあんなに強くなれたんだ!? 教えてくれよ!」
トム「それはその…」
一方、賞賛を浴びているトムを、タールの取り巻きであるゴップとイカンは怯えながら眺めており、こんな会話をしていた。
イカン「まさかタールが負けちゃうなんて…」
ゴップ「明日からトムには逆らわないようにしようぜ…」
褒め称えられているトムの元へ、ハルカとマリー達が合流してきた。
ハルカ「トムくん、お疲れさま!」
マリー「すごい人気だね!」
トム「うん、こんなの初めてだよ!」
???「トム、ホントによくがんばったな!」
するとそこに現れたのは、トムの父親であるデカム・フェザールであった。
彼もトムの戦いを観戦していたのだ。
トム「父さん! 来てくれたんですね!」
デカム「あぁ、しかしあれほどとは想定外だったがな。 とにかく帰ろう! 母さんもうまい晩ご飯を作って待ってるだろうからな!」
トム「そうだ! 父さん、せっかくですし、こちらのハルカさん達も招いてもよろしいでしょうか?」
デカム「別に構わんが…」
デカムは少し疑問に思いながらも、トムやハルカ達と共に、マジックバトルコロシアムの闘技場を後にした。
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