第10話:マリーの家へ
今回はマリーちゃんの家が舞台です!
自分の並外れた潜在能力に驚きつつも、とりあえず受け入れたトム。
トムは今の自分の力をより調べるため、再度魔法の特訓をしようとしていた。
トム「じゃあ僕はこの辺で! 色々とありがとう!」
ハルカ「どういたしまして。ちなみに明日の試合、私達も見に行っていい?」
マリー「見たい見たーい!」
トム「大丈夫、確か一般の客人でも観戦OKだよ!」
マリー「やったぁ!」
ハルカ「いい結果、残せるといいね!」
トム「じゃあまた!」
トムは希望に満ちた眼差しをハルカ達に向け、手を振り走り去っていった。
トムと別れた後、ハルカはマリーにこんな質問をした。
ハルカ「マリーちゃん、私とメーくん、実は旅の途中なの。良かったらしばらくマリーちゃんの家に泊めともらえない?」
マリー「もちろんだよ! パパとママもきっと喜ぶよ!」
マリーは大歓迎と言わんばかりに、快く受け入れてくれた。
ハルカ「マリーちゃん優しくて助かるな〜」
メロス「ですね」
マリーの優しさにしみじみと感心するハルカであった。
その日の夕方、森を抜けた先にあるジャスシティのマリー家。
マリーの父・タダンと母・リユの2人も、ハルカを止めることを快く受けれてくれた。
ちなみにこの時のメロスは、ハルカの肩にのかっており、喋らないようにしている。
ハルカは一様ステータスチェックを発動し、タダンとリユのステータスを調べてみた。
名前:タダン・イトン
種族:人間
性別:男
年齢:29歳
ステータスポイント
格闘術:82 剣術:88 槍術:40 射撃術:15 弓術:16 盾術: 72
ステータスポイント(魔法)
炎:0 水:0 風:0 土:0 雷:0 氷:0 回復:25 テイム:0
名前:リユ・イトン
種族:人間
性別:女
年齢:28歳
ステータスポイント
格闘術:5 剣術:4 槍術:1 射撃術:18 弓術:5 盾術: 1
ステータスポイント(魔法)
炎:0 水:0 風:44 土:0 雷:0 氷:0 回復:90 テイム:22
タダンは戦士より、リユは魔法使い及び僧侶よりのステータスであることを把握するハルカ。
ちなみにマリーが憧れている彼女の祖母は、タダンよりさらに強いことがうかがえる。
バニラ「ミー!」
リユ「あら、この子もしかしてフェザーキャットよねぇ? この子もハルカちゃんのお供の子?」
マリー「ううん! 私がテイムしたんだよ! 名前はバニラちゃん!」
タダン「マリーお前、テイムができるようになったのか!?」
マリー「うん! これもハルカちゃんのおかげなんだよ! ハルカちゃんを体をなでると潜在能力が解放されるんだ! そのおかげで剣の腕前も上がったし、水魔法も使えるようになったんだよ!」
マリーは満面の笑みをしつつ、両手で水の光球を生成し、ハルカのことを2人に教えた。
ハルカ「マリーちゃん喋りすぎ!」
一方のハルカは色々と喋ってしまったマリーを見て慌ててしまう。
タダン「ハルカちゃん、今の話はホントなのかい?」
ハルカ「はい…。信じられないと思いますが、私にはそんな不思議なスキルを持っているんです」
ハルカはあきらめた雰囲気で正直に自分のスキルのことを2人に打ち明けた。
すると…
タダン「そうか、そういうことだったんだな!」
リユ「ハルカちゃんってすごいのね!」
マリー「でしょ〜!」
なんとすんなりと納得してくれたのであった。
ハルカ「信じてくれるんですか?」
タダン「もちろん! 正直少し驚いてはいるけど、それよりもうちの娘が成長したことが嬉しくてね!」
リユ「ホントよね〜!」
ハルカの心の声「マリーちゃんのパパさん達、意外と器広いな〜」
ハルカは安心しつつ、2人に感心した。
タダン「ハルカちゃん、これからも娘のマリーと仲良くしてやってくれ!」
ハルカ「はい、もちろんです!」
お辞儀をするタダンの頼みを快く引き受けるハルカ。
こうしてハルカは、マリーの両親とも絆を深めるのであった。
ハルカの心の声「ねぇメーくん、いっそのことメーくんも自己紹介してみたら? 案外そっちも受け入れてくれるかもだし」
メロス「なるほど、かしこまりました」
ハルカはテレパシーを使い、メロスにそう提案した。
そしてメロスはハルカの肩から離れ、自己紹介を始めた。
メロス「マリー様のお父様お母様、私はハルカ様のお付きのメロスと申します。気軽に…」
タダン「す、スライムが飛んだ〜!?」
リユ「しかも喋った〜!?」
だが今度はめちゃくちゃ驚くタダンとリユであった。
時間は数分ほど遡り、森の中で魔法の特訓の仕上げに取り組んでいるトムは…
トム「すごい…ここまでできるなんて…!」
潜在能力を解放してもらったトムは、改めてその力に驚いていた。
そんな彼の周囲には、黒焦げの地面が広がり、彼の強力な雷魔法をくらった魔物達の死体があった。
そんな魔物達は次々と消滅していった。
トム「ひょっとしたら明日の大会、優勝できるかもしれない…!」
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