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わたしとおやすみ

作者: 物語のあるリボン/いろいと

物語のあるリボン作家『いろいと』です

私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります

手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています


関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております



小説は毎朝6時に投稿いたします

ぜひ、ご覧下さい♡



Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい

hhtps://www.instagram.com/iroit0

ふ〜っと、一息つく

そばで応援していたであろう冷めきったコーヒーに私は手を伸ばした

時計の針もとっくに日付が回っている



明日のプレゼンは、私の初企画

いつもより気合も熱量も違う



先輩達に教えてもらった事、時にぶつかりながら上司には何度も修正され、プロジェクトチーム一丸となり一生懸命に取り組んできた企画だ



『大丈夫。出来る事もやる事も全部やってる!自分達の力を信じよう。・・・え?失敗したらどーするだって??そうだな、失敗したとしたら、その時に考えよ?もしもそんな事があったら、もっといいものが作れるかもしれないよ 笑。大丈夫、みんなで作ったものを信じよう!大丈夫!!』



上司は、豪快に笑いながら、私に失敗を恐れるなと何度も教えてくれた

私は最終チェックも終わり安堵したのか、大きなあくびをしながら、ゆっくり寝る準備をしはじめた



ベッドの傍らにいる、中型犬より少し小さいサイズのくまが

『早く寝ないとお肌に悪いよ』

と言っているかのように、ジッと私を見つめてくる



私は寝る支度を済ませ、電気を消してゴロンとベッドに寝転んだ

寝転ぶなり、くまのぬいぐるみを大事に抱き締めた



いつもそばにいるこの子は、私が気弱になっている時には、必ずと言っていいほど目が合うし、話しかけてくれている気がする



今回のプレゼンも、決まった当初は夜も眠れずプレッシャーに押しつぶされそうな毎日だった

そんな時、ふと部屋を見渡せばいつも私を優しく見つめて大丈夫だよと言ってくれていたのが、このくまだった



私の3歳のお誕生日にやってきたくま

くまは私の弟であり妹、お姉ちゃんでもあるしお兄ちゃんであり、親友なのだ

ようは、私の大切なくまなのである



どこへ行くにも一緒だった幼い頃

小学校に入って、高学年になる頃には遊び相手ではなく相談相手にもなっていた

受験の時には、八つ当たりしていたので今でも反省している

社会人になり一人暮らしをする今では、私のルームメイト兼家族でもある



いつも一緒のくま

私の大切な家族

辛い時も楽しい時も、どんな私の時も一緒にいてくていた



今日は満月だからか、暗くなったはずの部屋がうっすら明るい

カーテンから月の光がもれているのだろう

ゴロゴロくまを抱き締めながら、私は少しずつ深い眠りへとついていた



『明日のプレゼン頑張れよ♪大丈夫!必ず成功するよ!絶対大丈夫♪』



夢うつつの中、そうどこからか聞こえた気がした

私は嬉しくなり、くまに『うん、ありがとう』という気持ちを込めてギュッと抱き締めた







最後まで読んで下さり、ありがとうございます


色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです


また明日、6時にお会いしましょう♪

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