どこまでも、遠く叫ぶ。
弾むステップ 軽やかな旋律
澄みわたる空気が埋め尽くしてゆく
胸一杯に吸い込んで
鬱陶しい日常は 翼を生やして
駆け足なんて必要無い
ただ 着実に歩いてみる
一歩 一歩
噛みしめるように
震える鼓動を 確実に抑えつけて
自由に大空を翔べたら良いな
なんてのは空想に過ぎないだろう
ふたつに分かれた漆黒の尻尾
それが青空に映えわたる
上昇気流に乗って
どこまでも 天高く
カンカンと鳴る 踏み切りが
一瞬にして 閉じようとしていた
新しい朝は 繰り返す
いつものように
喧騒は 終わらない
まだ見ぬ 摩天楼のように
影から 影へと
陽から 陽へと
寝ぼけ眼で
今日も一日が始まりを告げる