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情報収集

 さて、まずは情報収集だな。

 おっあそこにおしゃべりが好きそうなおばちゃん発見。


「すいませーん!」

「あら、なにかしら?」

「なにか困りごと?」

「おばちゃんたちに言ってみなさい。」

「実は私、つい最近ここに来たばかりなんですが、ここのことをほとんどなにも知らないんですよ。だから色々教えていただけませんか?」

「あら、いいわよ。」

「そうね、まず、ご飯が美味しい宿屋があるんだけどね。」

 :  

 :

 :

「そうそう、そこの雑貨屋の店主が本当に無愛想でね。」

 :

 :

 :

「あそこの旦那さん、ついに浮気がばれたらしいわよ。」

 :

 :

 :

「その家の猫が本当にかわいくてね。」

 :

 :

 :

「その本屋はおじいさんが一人できりもりしててね。」

 :

 :

 :

「へー。みなさん物知りですね。そろそろ時間なんで、私はもう行きますね。みなさん本当にありがとうございました。」

「いえいえいいのよ。」

「そうよ。私たちも楽しかったもの。」

「また困ったことがあったら、遠慮なく聞きなさい。」

「はい。そのときはぜひ。それでは、また。」


 ふう。途中何度も脱線したが、そのたびにうまく戻せたな。なかなか有意義な時間だった。

 さて、今はゲーム時間3時か、リアルではまだ1時間も経ってないな。ちなみに、メニューの上に時間が表示されてるんだが、どちらも分の表示がない。時だけだ。

 とりあえず、さっきの話しで気になった所に行ってみるか。



 ここは大通りからそれた、街の南側の人通りの少ない道。

 確かここらへんに…あった。

 寂れた古本屋。ここは謎のおじいさんが一人でやっているらしい。この古本屋はかなりの昔からあるものの、客がほとんど来ず、何故つぶれないのか不思議なんだとか。それにこのあたりの家はほとんど空き家で、しかも道がいりくんでいて、まるで迷路。そして、そのおじいさんもまったくと言っていいほど人付き合いがないため、寂れたまんまなんだと。

 この話しを聞いたとき、俺は思ったよ。これだってね。

さて、中に入るか。

「いらっしゃい。」


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