初ログイン
キャラクタークリエイトも終わり、ゲーム世界に降り立った訳だが。今のところ体に違和感はないし、この風景を見ても現実との見分けがまったくつかない。悠人の言っていたとおりだな。
今、俺がたっているのは広場のようなところだな。俺の他にもプレイヤーらしき人がいるな。
さて、とりあえず【メニュー】っと。
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〇メニュー
メール×2
フレンド
ストレージ
ステータス
装備
ログアウト
掲示板
GMコール
オプション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
こんなかんじか。
脳内に出してみたが、見えているんだか、視界に入らない。不思議なかんじだな。
ん?メールが2つ来ているな。
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〇メール
【運営より】
【ルートより】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
運営からと、ルートはおそらく悠人だな。
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〇運営より
本ゲームをプレイしていただきありがとうございます。
このメールにはチュートリアルと3000ゴールドを用意しました。
この世界を存分にお楽しみください。
【チュートリアル】〔開始〕
【3000ゴールド】〔受けとる〕
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次。
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〇ルートより
ログインできたか?
たぶん5つある広場のどれかにいると思うんだけどあってるか?
たぶんそこから、でっかい時計台が見えると思うんだが、そこがこの都市の中心の広場なんだ。そこに来てくれないか?
メールをするのはフレンドからな。
まちがえるなよ?
フレンド登録はもうしてるから心配ないぞ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
時計台ね。あれか?あの50メートルはありそうなあの時計台か?
とりあえず行ってみるか。大通りをまっすぐ行けば良さそうだしな。
さて、着いた訳だが、どうすればいいんだ?
あっメールを打ち返せばいいか。
『ついたぞ』
これでいいか?
ピロピロピロピロ
なんだ?フレンド通話?
ピッ
『よう神。無事にこれたみたいだな?それで、お前はどんな姿してるんだ?』
これは、声に出して返事するのか?それとも念じるだけでいいのか?とりあえず念じてみようか。
『ああ、ああ、きこえてるか?』
『ああ、聞こえてるぞ。それでどんなだ?』
おお、念じるだけでいいんだな。
『リアルと一緒だ。』
『はぁ?お前顔ばれとか怖くないのか?』
『別に?』
『はあ、まあお前がそういうならいいけどよ。おっいたいた。』
「よう、さっきぶり。」
後ろから声が聞こえてきたので振り返ると、そこには燃えるような赤髪赤目でイケメンの竜人がいた。
「お前、悠人か。」
「おい、リアルの名前で呼ぶな。ここではルートだ。て言うかお前、名前ミドルと苗字までつけたのな?」
「格好いいだろ?」
「ふつうじゃね?」
「そうか。」
「ところでお前、チュートリアルはもうやったか?」
「いや、やってない。というかやるつもりがない。」
「いやいや何でだよ。」
「自分で調べていきたいからな。」
「はあぁ。まぁいいか。それで、お前人間にしたんだな?ジョブは何にしたんだ?スキルは?とりあえず、ステータス見せてくれね?」
「かまわんぞ。」